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ハコからツートンのBBSホイール!/プラモデルで好きになるR33の話。

 アオシマのプラモを開けたらBBS LMホイール(クロームとゴールドのツートン)を発見!これ、1/24スケールの「ザ・チューンドパーツ」では長いこと再販されていないし、そのものが入ったキットを探すとなかなか巡り会えないシロモノです。しかし漫画やらゲームやらでめちゃくちゃよく目にする特徴的なホイールなので、一度見たら忘れられない。そんなありがたいパーツが入っているのが1/32 ザ・スナップキット R33スカイラインGT-Rのカスタムホイール仕様です。「いま、まさに、オレは、これが欲しかったんだ!」と叫んでしまいました。

 それにしてもザ・スナップキットは箱を開けるたびに何かしらの発見があります。説明書に書かれたR33 GT-Rの解説文はおそらく大人向けに書かれたものをそのままベタっと載せ、そのかわりに小学生でも読めるようにふりがなが振ってあります。「ニュルブルクリンク」とか「ECUの処理能力向上」とか「アテーサE-TSプロ」といったフレーズを背伸びしながら覚え、大人に一生懸命話したりしているうちに小さなカーマニアが爆誕するという寸法です。こういうところで「子供向けの説明」にしていないところがなんだかいいな、と思います。

 いまのいままで、「GT-RといえばR34かR32でしょ」と思っていた私です。しかし、初めて組んだR33はめちゃくちゃにいい内容で、このプラモのお陰でR33のことが好きになりました。スパルタンな造形のR32、見るからにマッチョなR34との間で、R33はちょっと優雅でどっしりとした、グランドピアノみたいな雰囲気を纏っていることに気付かされます。パーツもシールも少なめで、ザ・スナップキットシリーズのなかでも屈指のスピード感で完成させられます。

 フロントマスク内側にはヘッドライトのケースやウインカー、上下のグリルとスポイラーを兼ねた「キミ、一人何役なのよ!」と叫びたくなるようなパーツがお出まし。これをバコンと嵌めるところがかなりエクスタシーです。最初は「いまいちばん見たいホイール」ことBBS LMを履かせたい一心で組み始めましたが、途中からR33のことも、このプラモデルのこともどんどん好きになって来ました。愛が生まれ、育まれていく……!

 プラスチックの色そのままでキレイなツヤのあるアオシマのザ・スナップキットシリーズですが、やはり薄い色は透け感があって軽く見えてしまいます。しかしこのキットミッドナイトパープルのように濃い色ならしっかりと重みがあり、さらにメタリックの粒子のお陰で「むしろ塗装よりいいかも!」というルックになります。リアの灯火類もシール貼って上からクリアーパーツを被せるだけでこんなにリッチになるんだからいいよね〜。

 カーモデルに興味を持つようになって、ホイールがめっちゃ大事だということに気が付きました。乗用車がほしいとき、メジャーな車種はたいていプラモデルになっています。でも街中や雑誌の写真で見かけたクルマにノーマルとは違うホイールが付いているのが気になり始めると、「同じホイールを探したい!」という気持ちが爆発します。ホイールはクルマの印象を大きく左右するパーツなんだということをしっかりと理解し、立体化してくれているアオシマのカスタムホイール仕様。みなさんも好みのホイールを探しに出かけてください。そんじゃまた。

からぱたのプロフィール

からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。

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