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タミヤのプラスチック成型技術の総決算か!?/最新オフロードRCカー1:10 ファイター ネクスジェン

 「タミヤの今」を全身で受け止めるにはいちどRCキットを手にしてみないと。そうずっと考えていた。その良い機会となったのが最新オフロードRC『ファイター ネクスジェン』だ。たしかにこれはプラモデルじゃない。プラの塊っぷりに「デカいミニ四駆みたい!」と思ったものだが、「タミヤの、そしてプスチック成型技術の現在地」を感じ取れそうな予感があった。

 機械構造の役割ごとに求められる硬さ、しなやかさ、耐摩耗性などがランナーごとに割り振られていて、ニッパーの刃を入れるたびに異なる手触りで「ナルホド!ナルホド!」と盛り上がってしまった。この特徴的な分割ボディパーツをネジで固定していくと、フレームと作用しあってボディ剛性が高まっていくとか、RCの主流であるポリカボディでは得られない感覚だろう。

 長らくプラスチック素材に良い印象がなかったのだが、それは’80〜’90年代の新素材ブームとともに育ってきたのが所以だと思う。「古きを捨て新しきを得よう!」よろしく、アルミやチタン、セラミックやカーボンなどがもてはやされていた時代性だ。「鉄より丈夫でプラスチックより軽い!」という謳い文句のもと、鉄とプラが”古い素材”の代表となっていた。その刷り込みで大人になっても「プラスチックは安い製品に使われるチープな素材」という印象が拭えなかった。
2025年現在、鉄は機械や構造体の主力なのは変わらず、鉄鋼精錬の技術はまだまだ進化の余地があると言われているし、プラスチックを含めて樹脂素材は金属の代替素材となったり環境対応素材としても活躍の幅を広げている。

 そしてタミヤは世界有数の総合模型メーカーであると同時に、樹脂素材の成形に卓越した「プラスチック屋」でもある。負荷の高いオフロードRCに様々な特性のプラスチックを盛り込んでいるのを見ると、素材としての実力と可能性を示しているかのようだ。
 今回のキットでは後輪駆動バギー系シャーシの更新の機会ともし、成熟した基本スペックがあるうえセッティングやカスタムに高い拡張性が設けられた意欲作に見える。それもあってチープさはいっさい感じない。説明書どおりにまずドライブトレインを組み上げると、プラスチックでここまでの機械構造を成立させられるのだと深く感動したし、完成させての力強い走りを見て「凄いな!」と声が漏れた。

 ファイター ネクスジェンを組み上げると白、黒、銀という色味が地味目というか、プラモデル的にいうならば「塗られる気満々」な車体が形となる。タミヤのプラモデルは組み立てること、塗り上げること、それぞれを楽しむ余地がたいへん大きく設けられている。そう、真っ白なパーツは「塗ろうぜ!」の合図なのだ。これだけ塗り分けしやすいパーツ構成されたら塗るしかない!

 私が「ネクスジェン坊や」と勝手に名付けたこのドライバー人形、プラモのような接着では強度に不安があるということか、ビス止めで組んでいくのがRCキットならではの流儀、あるいは習わしだと感じる。対して自分はキャラクターモデルの作法でこのタミヤの新たな看板キャラクターを塗装してみた。美少女フィギュア専用肌色カラーで肌を塗装したり、瞳ステッカーの上にUV硬化クリアレジンを施してキラつかせたりと。そんなことしていたら「ネクスジェン坊や、もしかしてタミヤ初の美少女(美男子)プラモでは…」という気づきが発露した。

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 キットの仕上げとなるマーキングステッカーが大変使いやすかった。面への追従性が高いうえ、密着させる前なら貼り直しもしやすい。ステッカーを貼りきると「プラにシール貼っただけ」とは思えないリッチな仕上がりとなる。水転写デカールも当然貼れるので、オリジナルでスポンサーロゴを追加したっていい。もちろん缶スプレーとかで全塗装するのも楽しいだろう。そう、タミヤの最新オフロードRCカーはプラモデル的にも楽しめるキットなのだ。

 スケールモデルを主としたタミヤファンである私が、もっとタミヤを体感したいと手にしたファイター ネクスジェン。組み立てるだけでも存分に楽しめたのに、さらに走らせて遊べる。しかも見た目も走りもカスタムの余地がとんでもなく広く深い。凄いな。定期的に再販されているようなので、見つけたら貴方も是非。何よりまず、モノとしてめちゃカッコいいから!

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