

たった2時間で本体塗装が完了します! 成型色(プラスチックパーツの色)の良さを活かして「筆塗りで全部塗装する」楽しさをお届けする連載第2回目。今回はメインの本体塗装に突入です。今回のキーアイテムは「スポンジブラシ」。その名の通り、棒の先にスポンジがセットされている筆。スポンジに塗料を含ませて塗装していきます。このスポンジブラシを使用すれば、成型色を活かしながら「ハセガワ クァドラン・ロー 一般機」のパッケージイラストのようなテクスチャー感ある雰囲気を表現できるのでは!? と思ったのです。早速チャレンジしてみます。

こちらがスポンジブラシ。持ち手もついているので、手も汚れにくいです。プラモデルの塗装でもスポンジはよく活用され、汚し塗装における「傷表現」などで大活躍。スポンジによる細かな目によって、ランダムな小さな傷をお手軽に施せるのです。その特徴を今回は本塗装に活用します。
続いて色選びです。成型色を活かした全塗装の場合、近似色を選ぶのがポイント。クァドラン・ロー 一般機のピンクパープルの上から塗って、いい感じにグラデーションになりそうな色をセレクトしてみます。

こちらがクァドラン・ロー 一般機を組んだもの。まだ塗装前の状態です。このメインカラーを「1色目」と捉えて、これより一段明るい近似色をセレクトしていきましょう。「成型色による暗めのピンク」の上から「明るいピンク」を塗る「下地を透かしたグラデーション効果」を狙っていきます。

使用するのは水性ホビーカラーの「レイ専用機パープル」。機動戦士ガンダムSEED DESTINYに登場したレイ・ザ・バレルのブレイズザクファントムに見られるパープルです。ピンクと少々グレーが入った色味がクァドラン・ロー 一般機にピッタリです。

スポンジブラシで塗装するために、よく撹拌した塗料をパレットに出します。瓶のままの濃度でも良いのですが、スポンジブラシで塗装する際、塗料が濃すぎると一気に発色して成型色を完全に隠蔽してしまうことがあるので、ほんの少量の水性ホビーカラーうすめ液を添加します。

塗料をしっかりろスポンジブラシに含ませましょう。

そして布やペーパータオルの上でトントンし、余分なスポンジ内の塗料を調整します。調整しないでパーツに直接塗ると、大量の塗料がベタっとパーツについて美しい仕上がりになりません。


スポンジで叩くようにして、パーツを塗っていきます。するとこのようなランダムでこまかな点々が表現されます。これがパッケージイラストのCGのテクスチャー感を表現するのに一役買ってくれます。

で、さらにスポンジブラシは普通の筆のように動かしても塗装可能です。通常の毛の筆は異なったハードなテクスチャー感あるタッチで塗り広げていけます。こんなふうに縦方向に筆を持って動かすと、細めの線を描くような感じで塗っていけます。

横方向にするとかなり広い面積を塗装できます。筆のような滑らかなベタ塗りにならないので、自然とプラスチックの色と塗料の色が混在して、1色塗っただけで表面の色の情報量が増えます。このような曲面に沿うように筆を動かすと、丸みをより強調することも可能ですね。

ほんの10分ほどでこのような塗面になります。スポンジブラシで叩いたり、払ったりするだけで良いのです。

黒の成型色にはみ出したらマジックリンを含ませた綿棒拭き取ればOK

拭き取る際に、エッジ部分の塗料を少しのこしてやると、汚れや傷みたいに見えてかっこいい!

本体全体をスポンジブラシで塗装すると、おそらく前回の記事で塗装した黒部分にもパープルを付着させてしまうことでしょう。そうしたら黒で塗りつぶして、きれいに整えてあげます。


本体塗装完成!! グレーの部分も、成型色のライトグレーを活かしながら、スポンジブラシでニュートラルグレー→名灰白色(1)の順で塗っています。スポンジブラシが入っていかない細部は、通常のキッチンスポンジを活用しました。この方法なら色数も少なく、さらに短時間で雰囲気ある仕上がりになります。一般機のように数機並べたい量産機タイプのプラモを楽しむ時には最適の方法と言えるでしょう! 次回はこの状態からさらにかっこよくなるウェザリングを施していきます。お楽しみに!