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モデラーの想像力に委ねる「色を貼るプラモデル」。海洋堂 ARTPLA マシーネンクリーガー パックレーテ [長砲身・短砲身] & ビクター レビュー

 海洋堂が発売している「アートプラ 1/35スケール マシーネンクリーガー」シリーズは、まさに「色を貼るプラモデル」と言えます。

 このシリーズはひと箱に2〜3個同じプラモがセットされているのですが、そのプラスチックの色(以下成型色)がそれぞれ異なっているというユニークな特徴があります。今回ご紹介する「アートプラ ARTPLA マシーネンクリーガー パックレーテ [長砲身・短砲身] & ビクター」は、ダークグリーンとオーシャングレーのランナー(プラモデルのパーツが繋がっている枠のこと)がセットされた「2カラー2キット」という内容になっています。

 『マシーネンクリーガー』に登場するメカには、カラー設定はあるものの、プラモデルから生まれたコンテンツらしく自由に塗りまくって良い、あなたの色に染め上げて良いという風土があります。それもあって、同じキット内容のプラモを色違いで成型するという、原作者の横山宏氏による色遊びが盛り込まれているのです。この色に注目しながら組み立てていくと、「パーツを組む」というより「色を貼る」感覚に陥っていきます。他のプラモではなかなか味わえない、塗装とはまた違った色遊びを楽しめるのです。

 同じ形の色違いのランナーから好きな色を選んでいると、自分の中でさまざまなイメージが湧いてきます。「砲塔のコンピューターユニットのみを途中で取り替えたから色が違う」とか、「フックが吹っ飛んだので(実際に僕の机から吹っ飛んでどこかにいきました)現地にあったものをつけた」、「下半身だけ丸っと新品に取り替えた」など、僕の妄想が色として現れてくるのです。

 そんな色を接着剤でペタペタ貼っていく時間は楽しいの連続。たった2色しかないのに、僕だけの妄想がどんどん目の前で形になっていきます。

 完成! 色を塗ることなく、僕だけのカラーのメカが爆誕しました。今のプラモの色といえば「設定準拠」や「モチーフのイメージカラー」などが多いです。しかし、このようなモデラーの想像力に委ねる縛りのない色で成型されたプラモデル(マッチボックスというメーカーも同じような手法でさまざまな飛行機模型を発売していました)と出会うと、いつもと同じように組んでいるのに脳には全く別の刺激がやってきます。そんな色遊びを最高にかっこいいメカで楽しめるのです。ぜひあなたもの「アートプラ 1/35スケール マシーネンクリーガー」で、あなただけの色遊びを楽しんでください。

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。

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