

ヨドバシカメラの通販サイトには過去の購入履歴が結構しっかり残っているようで、いろいろな買い物をしている中で突然出てくるおすすめ表示を押すと、購入日が目につく形で表示される。
洗濯用品から調味料までとにかくさまざまなものを無くなりかけるとカートに入れておいて、月に一回まとめて発注する。その中にはプラモデルの消耗品も含まれることがあるのだけど、それが原因かハセガワの1/72 F9Fパンサーがおすすめ商品に突然上がって来た。いつ頃買ったのか確認すると2019年ともう6年も前で、予想よりも古かったことと、それだけの期間の記録がサイト上に保存されていることに驚いた。

商品ページを見た瞬間に思い出したことがある。それは、以前住んでいた部屋のことで、プラモデルを製作している様子までも鮮明に蘇らせてくれた。こんな部屋だった、あんな道具を使った、道具を入れる箱はこんなものだった……と。あの頃は外出もなかなかできず、室内にいる時間がとにかく長く、普段あまり外出しない私でも苦労した。
単なる購入履歴が個人の生活をデジタルに記録していることと、それが突然おすすめ表示として現れることは、タイムカプセルが突然こっちにやってきて勝手に開くみたいな驚きがあった。音楽や映像作品でも同様のことは考えられるし、他にもいろいろなインターネット上の記録が私たちの忘れかけた思い出呼び起こす可能性はあるが、プラモデルの面白いところは、もう一度作れるという点だ。それに、こうやって今も再販されて続けているので買おうと思えば買えてしまう。

今回「買おうかな」と感じたきっかけはおすすめ表示といつ買ったのかの記録だった。ただ、そこからさらに一歩踏み込んで作ろうと思えたのは、ハセガワのパンサー自体がとてもシンプルなパーツ構成で、プラモデルを作り始めた頃の私でも割と簡単に完成させることができたからだ。
一個だけ残っている苦い記憶は筆塗りの塗装だ。あの頃は道具も満足に持っていなかったし、仕上がりに関するイメージも曖昧だった。ただ、今となっては、塗料などの道具もだいぶ進化し、うまく使うためのノウハウも入手しやすくなったので、今度は100%楽しみ切って完成させられると思う。