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ベトナム迷彩のF-4ファントムⅡを作りたくなったら、ハセガワの「旧キット」でシビれようぜ!

 ハセガワの1/72 F-4EファントムⅡのおかげで、僕はベトナム迷彩ファントムの虜になりました。だって現に、他社製を含め、5機のファントムを完成させているのですから!

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 正確にはTAC(戦術航空コマンド)スタンダード・スキームといい、SEA(東南アジア)迷彩とも呼ばれる「ベトナム迷彩」。この塗装に憑りつかれた起源をたどってみると、どうやらタミヤの仕業だったようです。小学生の頃、お金も技術もない僕は『タミヤカタログ』をボロッボロになるまで読み、作りきれないキットを脳内に積んでいく中で、「ファントムといえばアメリカ空軍のベトナム迷彩!」というイメージが刷り込まれた……。

 というだけでなく、やっぱり一番ミリタリーらしい茶色と緑色の物々しさと不思議なカタチに魅了されたのでしょう。それから三十年ほどたった一昨年、飛行機プラモを始めて間もなく、伏線回収だと言わんばかりにこの迷彩のファントムを思い出しました。そして千円前後で安かったので、何気なく手にしたのが、このハセガワのキットです。1972年の発売から今でも定番品として現役です。

 で、箱を開けてみると、もうおもしろい。胴体パーツはノーズから後ろ端まで、清々しいまでに左右に分割されています。だから1/72スケールなのに「デカい」。プラモって、作業のたびにパーツを触っていろんな角度から見ますけど、開始早々この大きさですから、ファントムの胴体の複雑な造形が、手に染みわたってきて、モチベーションがぶち上がります。各所、ナイフとヤスリで調整が必要だけど、切る、貼る、削るのプラモの原初体験を通してファントムがいきなり立ち現れる感覚に僕はシビれました。

 ランディングギヤもすべて塗装前にプラ用セメントと同流し込みタイプの「追い流し込み」でがっちり固定して、躊躇なく塗装へと進みます。ベトナム迷彩は、下面を含めると4色必要で、まあまあカロリー高め。それでもこのキットのおかげで息切れせずに完走できたのです。今、感謝を込めて、こう述べたい。これほど端的に、かつ魅力的に、ファントムのカッコよさを伝えてくれるプラモが、他にあるだろうか? ハセガワの開発担当者は、実機を目にしてシビれた高揚感をも金型に刻んだに違いない、と。

 これが初めてのファントム、初めてのベトナム迷彩。このアングルが大好きです。キャノピー前部から機首レドームへの微妙な楕円形と絞り込みが、実機写真さながらでうっとりします。左右インテークのフチのすぼまり具合いは、若干やりすぎな気がするけど、むしろ背中へのラインが実機よりカッコいい!? そして23度の下反角が付いた後部水平尾翼、両脇の増加タンクを見てください、この佇まいが最高なんです。胴体下面の専用スリットに格納されたスパローミサイルなんて、チラ見せですよ。あと、グリーンが多い右舷側が好き(早口)。

 こうして僕は、ベトナム迷彩ファントムを探求する旅に出ました。五十年以上にわたるファントムプラモの進化を確認しながら、作品ごとに迷彩の色味やウェザリング、ディテールアップを試行錯誤し、6機目の完成を目指しています。長旅は始まったばかりですが、あの感動の在り処をシェアしたく、もう一機組み立てながら土産話としました。あなたもぜひ、ハセガワの定番アイテムでファントムの魅力にシビれてください!

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あおじゅん aojun

子どもの頃はタミヤの情景ガイドブックとモ子ちゃんのプラモガイドブックを愛読した1985年生まれ。社会人で出戻りしてからはメーカー、ジャンルを問わず楽しむ。犬派。

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