飛行機プラモにドンピシャの水性塗料/MMPで手に入れる、憧れのADCグレー。

 じつはワタクシ、小学校5年生でF-4ファントムⅡ戦闘機の魅力に取りつかれてしまい、その直後に赤本(航空大学と空自航空学生の受験対策参考書)を購入し、航空自衛隊に入って実機を飛ばしたいとまで思っていました、自分から親に「英語の塾に行かせてくれ」と言い出すほどの勢いで。

 残念ながらその夢は叶わなかったのですが、その思いは1/72スケールのF-4ファントムII(段ボール4箱分)のプラモデルとなって(さらにF-4以外のキットの段ボール4箱とともに)今も自宅の一部を占拠しているほどです。

 とくにお気に入りなのは空軍型のショートノーズやC/D型。ベトナム戦争で「ミグキラー」と呼ばれた迷彩塗装ではなく、一線を退き、州空軍(Air National Guard: ANG)で本土防空の任に当たっていた青っぽいグレーの機体に尾翼などに派手なマークを書き込んだタイプです。

▲出張先近くの博物館で実機とご対面、猛烈に感動。

 このグレー(FS16473という番号が振られているもの)は米空軍の様々な機体に塗装されていますが、戦闘機においては本土防空軍団(Aerospace Defense Command)所属部隊の機材がこの色に塗られていたため、その頭文字をとって「ADCグレー」とも一部では呼ばれています。

 海軍型ファントムⅡの標準塗装ガルグレーは、写真によっては黄色っぽかったり、青みがかっていたり、洋上展開の期間が長くなってくると空母艦上であちこちタッチアップされて、もうどれが本来の色か分からなくなり、とりあえず白に近いグレーであればそれっぽく見えます。しかし、空軍のADCグレーはどの写真でも同じ色に見えるので、模型に塗る側としてはゴマカシの効かない難しい色のように感じてきました。とくにラッカー系塗料(GSIクレオスのMr.カラーなら73番がドンピシャ!)を使うことができないいまの自宅環境下では……。

 さて、前回の記事で紹介したハセガワ1/72 F-106デルタダート。キットを購入したお店で、ミッションモデルズペイント(Mission Models Paint: MMP)からそのものズバリの「グレーFS16473」を発見。乾燥後は水砥ぎができるほどの硬質な塗膜が評判の米国製水性アクリル塗料だということで、これも何かの縁と同時に購入しました。

 機体本体はホル塩オリジナル混色のタミヤアクリル、翼下燃料タンクはMMPで塗ってみましたが、タミヤアクリルは水溶きということもあり何層か塗り重ねなければうまく発色しなかったのに対して、MMPは原液を薄めずそのまま塗り広げただけのほぼ一回塗りでキレイに発色しました。

 このMMP、触って指紋が付かなくなるまでで12時間前後、水砥ぎができる硬さになるには24時間、と乾燥時間が長いのが弱点ですが、つやありで硬質な塗膜、はラッカー系のクレオス73番を彷彿とさせるイイ感じです。でもツヤ以外は機体本体の色と見分けがつかないくらい似ているので、ホル塩オリジナル混色の自信も深めたところです。

▲完成! 燃料タンクのツヤ、悪くない。機体本体の色、悪くない!

 ということで、これまでの各社ストックの制作はもちろんのこと、今年秋に発売されるファインモールド社の1/72F-4CファントムⅡ「ミシガンANG仕様」を迎え撃つ準備は着々と進行しています。

<meta charset="utf-8">ホル塩(ほるしお)
ホル塩(ほるしお)

宇宙戦艦ヤマト劇場版を小学校1年生で、ガンダムを2年生で、マクロスを5年生で体験した世代です。
以前は雑食でしたが、3年前に制作活動復帰後、1/72の第二次大戦以降、ステルス以前の航空機を作っています。
リビングの隅っこでやってるので、基本水性塗料の筆塗りしかできないですが、それでも十分幸せです。