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思いがけない再会/橘猫工業 カブタックとクワジーロのプラモデル

 先日中国・蘇州へ出張した。期間は2週間。かつて日本で一緒に仕事をした中国の方を支援すのが目的だ。現地の方から「休日に蘇州市を案内します。行きたい場所があれば教えてください」と声をかけてもらった。蘇州は初めてなので、いくつかの名所をピックアップしつつ、せっかくなら現地の模型店にも行ってみたいと思った。しかし、検索してもなかなか情報が出てこない。そこで、「中国メーカー設計で、中国限定のプラモデルはないか」と探してみることにした。
 そこで見つけたのがカブタックのプラモデル だった。

 「カブタック!懐かしい!っていうか今まで忘れてたよ、ごめん!」
 カブタックは、20数年前に放送された東映制作のメタルヒーローシリーズの特撮ドラマだ。しかし、中国では何度も再放送され、大人気を博しており、現地メーカーがプラモデルを展開しているという。翌日、同行する現地の方に「ここに行きたいのと、これが欲しいんだけど、どこで買える?」と聞くと、「卡布达(カブタ)ですね。店では難しいのでネットで買いましょう」とのこと。さらに、「ありがとう! てか、これ知ってるの?」と聞くと、「はい!私はあまり観てませんが、卡布达は有名ですよ!」と。

 驚いたことに、周りの人たちも 「卡布达!卡布达!」 と盛り上がる。どうやら、私より10歳ほど若い人たちも知っているようだ。ある人は翻訳ソフトで「私はサメのキャラクターが好きです」と見せてくれた。サメ?そんなのいたっけ?

 調べたところ、サメのキャラクターは 「シャークラー」 というらしい。私は記憶にないが、彼らはしっかり覚えている。こうして注文した商品は、わずか2日で到着。ホテルに戻り、早速組み立て開始!

 出張中なのでニッパー不要、塗装不要、接着不要という仕様がありがたい!変形こそできないものの、最大の特徴は 表情の切り替えギミック だ。頭部に板バネが入っており、スムーズかつしっかり固定できる仕様になっている。

 精度も高く、組み立てやすい設計で、1時間弱で完成。基本は立ち姿だが、部品の差し替えで座りポーズも可能。さらに、クワジーロも組み立て。こちらもカブタック同様、表情を切り替えられる仕様になっている。
 付属品も充実しており、友情コマンダーや大工道具に加え、カブトムシとクワガタムシということでスイカまで付属していた。さらに、二つ折りのパッケージを開くと背景になるという仕掛けまで!2体セットになっているのも、そのためだったのだ。

 表情の変更、豊富な付属アイテム、背景として活用できるパッケージ……作りながら、「このプラモデルを設計した人、絶対カブタック好きだよね!」 と感じた。完成品を出張先に持って行き、休憩中に周りの人に見せると、「卡布达!卡布达!」と、またもや大盛り上がり。「可以!(クーイー)可以!」(いいね!の意)と絶賛された。思いがけず出会った、懐かしのキャラクターのプラモデル。設計者の愛を感じる素晴らしいキットだった。

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みずのとのプロフィール

みずのと

ガンプラで育った1989年生まれ。トップガンマーヴェリックの影響で最近は戦闘機プラモデルが好物。
2児の育児に奮闘中。

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