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かわいいキャラプラモデルには旅をさせよ/フジミ ホンダ スーパーカブ110

▲模型店の山積みのバイクプラモから見つけた、キラリと光る青いアイツ

 普通免許すら持っていない私にとって、路上、ネットや展示会でよく見るバイクは近くて遠い存在。でも、「スーパーカブ」の名前と外見はよく知っています。小さい頃から『水曜どうでしょう』を見ているので(実際にどうでしょうで乗っているカブは50ccモデルで、本製品とは違いますが……)。バイクなら大型二輪もカッコいいですが、スーパーカブはひっそりと憧れる車両ですね。

 フジミ模型が1/12スケールでスーパーカブを発売したのは2019年。バイクらしくツルリと光沢感のある仕上がりで、成形色そのまま、シールを貼り付けて仕上げるだけでとても本物らしい姿が出来上がります。

▲14枚のランナーとシールで完成するって、キャラプラモデルを作る場合と比べたらすごくシンプル
▲このパーツのツルツルがたまらなく気持ちいいんです

 普段ランナーの記号がアルファベット26文字で終わらないくらいの数を数えるプラモデルを作っている身からすると、比較的大きめなパーツがポンポンと配置されて14枚はシンプルに感じます。思い切りよく真っ二つに分かれたパーツも多くて簡単に組み立てられるうえに成形色が美しく、完成までの道を善意で舗装している印象が強い! サクサク組めます。しかも説明書には実車に関する豆知識がたくさん補足されていて、どんなにカブを知らなくてもこのパッケージひとつで物知りになれるレベル。

 小さいながら頑丈そうなエンジンに、細いスポークが大量に並ぶホイール。ホイールは2パーツ+間にブレーキが入って3枚のパーツで構成されています

 カバーを取り付ける前のボディ。映像では見ることができない機関部もプラモデルならじっくり楽しめます

 実物だとわざわざひっくり返さないと見えない裏側も、プラモデルなら何度でも見られます。外見はシンプルだけど中身はマッシブな感じ。

 私がこのプラモデルを選んだのは、何より「1/12だから」。コトブキヤ製「メガミデバイス」シリーズやホビーベース(イエローサブマリン)製「素材ちゃん」シリーズはおおよそ1/12スケールサイズに設計されているので、自分が作ったキャラクターをバイクに乗せたりできるんですね。

 メガミデバイスのボディに自作のヘッドを取り付けた、だいたい1/12雪城あさぎを……スーパーカブにマウントだ~!! あとは出前機とかがあればカンペキなんですが……。ちなみにメガミデバイスは1/12よりちょっと大きめな点に注意です

 1/12スケールの乗り物に乗せるのは、自作のオリジナルキャラでも、もちろんそのままのキャラクターでもよし。キャラクターが現実でよく目にする乗り物に乗ることが、彼/彼女に命を与える瞬間になると思っています。「このキャラにはこんなバイクに乗ってほしいな……」と思ったその日が吉日。オンラインショップでもお近くの模型店でも、飛び込んで、漁って、組んでしまいましょう。

雪城あさぎ

平成生まれのアラサー。ライターが本業だが、ハムスターになってプラモやガレージキットを作ったり、絵を描いたり、YouTubeで配信したりする。コトブキヤとウォーハンマーとじゃがいもが好き。

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