

それは紛れもなくジェット機の姿なのですが、少し小さく柔らかいラインが各部にあり、武装もない……。練習機T-4は独特の人気を持つ、日本らしいジェット機です。

T-4というのは日本独自の練習機であり、当然運動性もよいことから、航空祭でもキビキビ飛んでいる姿を見ることができます。その極北がブルーインパルス、アクロバットチームでしょうか。九州は福岡、芦屋基地では赤い「レッドドルフィン」改め「レッドインパルス」というT-4が有名です。今回は航空自衛隊創立を記念して、赤ではなく古希の紫といった装いになっています。

中身はシンプルに4枚のランナーで、胴体もモールドがしっかり入っています。

胴体下部の分割。このダボを見るともしかして、と思うかもしれませんが、なんとこのキットは接着剤不要のスナップ式なんです。

主翼の後部は薄くナイフエッジな仕上がり。前側はもう少し厚みがあって、翼の形が本当によく表現されています。

そしてプラッツのプラモデルではおなじみイタリアのカルトグラフ製デカール。高品質で発色がよく、そして貼りやすい。なんとキャノピーフレーム用のデカールも入っているので、機体外装に関してはこれを貼れば、ほぼ塗装要らずという充実度合い。

機体とインテークをつなげます。これが結構ぴったりくるのですが、接着剤を使うとより密着させられるので、じっくりしっかり組みたい場合には、接着剤を使ってもいいでしょう。

ササッと飛行機としてのカタチが完成します。やっぱりT-4って独特でいいシルエット……。ノーズの柔らかい曲線がそう見せるのか、可愛さもちょっとだけありますよね。

さて、脚などをつくりましょう。写真右の脚を出したバージョンと、左の閉じたバージョンがパーツの差し替えで作れます。大きな扉パーツは脚が出ているとちょっとだけ浮いているのが正解。

完成、手のひらサイズの練習機、T-4です。比較的各地の航空祭でも展示されていて、自分も結構会ったことがある機体です。って、ブルーインパルスでも使われているので上空の目撃、という人もかなり多いでしょうね。そういった意味では、今の世の中ではもっと知名度のある航空自衛隊の飛行機かもしれません。

1/100というと航空機ではあまり採用されないスケールなのですが、T-4のコンパクトさを楽しみながら手軽にパチパチ組むにはこのサイズがバッチリだなあと思うわけです。ディスプレイスタンドに乗せて、机の端に飛ばしていると、T-4って本当に見る角度によって結構違う、良い表情のある航空機だなと思わされます。

このプラモデルはスナップを活かしてサクッと食べても良し、高品質のデカールもあるのでしっかり作って飾るもよしと、広く深く楽しめるようになっています。さすが練習機、モデラーにも飛行機キットの乗りこなし方を教えてくれる楽しい内容。ぜひ一度、T-4の魅力が詰まったこのキットを触ってみてください。