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完成のご褒美は「神のカードの俺Ver.」を考える時間だった/バンダイスピリッツ製ラーの翼神竜を作る

 首から胴体にかけて本当にギザギザしていて、尻尾を作るにしてもはめ合わせた先端を、胴体につながる部分に挟み込んで、それをまた……という作業を繰り返した。その最中で気づいたことが、パーツの中でも球のように丸いパーツが連なっているHランナーの役割だ。このランナーは眺めていると本当に綺麗。

 未来都市のようなドームがいくつも並んでいるような感じにも見えるし、金色のプラスチックのせいで、なんだか聖なるもののようにも見えてくる。しかし、ここに収められたパーツはほとんどが関節の役割を果たすために内部に仕込まれるので消えてしまう。これは本当に圧巻の見栄えなので、作る前にじっくり見るのが楽しかった。

 胴体が終わると、ラーの翼神竜は急に完成の様相を見せてくる。前足、後ろ足のパーツのでかいのなんのって。特に後ろ足の方は爪がビシッと尖っている。胴体を作っている時は「ギザギザ」だったけど、それとは違う鋭さがある。ラーの翼神竜はそういう意味だと各所で角が尖っている。それがトゲトゲだったりギザギザだったりビシッとだったりと、異なるニュアンスで表現されているのがすごいデザインだと思うし、パーツ単位で遊戯王の作者である高橋和希のデザインを味わえるのはかなり貴重なのでは? という気がした。

 あと一息! というところで向かい合ったEランナーはパーツの一つ一つが本当に大きい。これは翼を作るために使うパーツなのだけれども、最後の最後まで一切触れることなく組み立てが進み、ようやくといった感じで現れるのが面白かった。「このパーツはいつ使うんだろう」というもどかしさとワクワクした気持ちはプラモデルを作っているときに沸き起こる感情だと思うのだけど、このEランナーは本当に「やっとか!」という達成感のようなものがあった。

 出来上がったラーの翼神竜はとにかく大きい。撮影するのも本当に大変だったのだけれども、これがとにかく楽しい。なぜかって、漫画から現実世界に飛び出し売れに売れたカードゲームのモンスターを撮影するということは「俺だったらこういう構図でカードのイラストにする!」というかっこいいポジションを探す遊びでもあったからだ。画面いっぱいに神々しい姿を収めている時間は楽しかったし、カードにするなら枠から爪が飛び出たりしてより特別感を出したりはできないだろうか、なんてことを考えるのもとにかく楽しかった。

クリスチのプロフィール

クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。

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