
週末の模型ライフが楽しくなっちゃうプラモを、フミテシの独断と偏見でお届けする「花金プラモ」。今週はハセガワの名作で、最近発売されたファインモールドの「1/48 零戦二一型」とも一緒に並べたいプラモ「ハセガワ 1/48 日本海軍 愛知 D3A1 九九式艦上爆撃機11型」をご紹介します。

零式艦上戦闘機(零戦)、九七式艦上攻撃機(九七艦攻)と共に、日本海軍トリオの一角を占めるのが今回ご紹介する「九九式艦上爆撃機(九九艦爆)」です。九九艦爆は、航空母艦に搭載可能な艦載機で、艦上より発進し目標に急降下爆撃などを仕掛ける役割を担っていました。その役割が凝縮されているのがプラモデルの裏面です。本機の特徴である「固定脚」(零戦などのように、翼の中に脚が収納されないタイプ)や、爆弾架&爆弾、ダイブブレーキ(急降下制動ブレーキ板)と様々な要素を楽しめます。

機体は零戦よりも大型で、組み上げたときのボリュームも満足感たっぷり。下の零戦二二型と比べると、その大きさの違いはもちろん、本機ならではの美しい楕円テーパー翼の形状もよく分かるでしょう。

僕が購入したのは、ミッドウェー島でのマーキングを表現したキット。この他にも多数のバリエーションがラインナップされています。もちろん本機が大活躍した真珠湾攻撃仕様もあるので、そちらもお店で見かけたらぜひゲットしてください。

キットは1998年に発売。パーツ分割は飛行機模型のベーシックなものとなっており、とても組みやすいです。また、各部の彫刻が深めなのも特徴で、カッチリ、クッキリとしたメリハリのある仕上がりになります。軽くヤスリを当てても消えにくく、筆塗りでも簡単には埋まりません。

胴体にはリベット表現などもなく、すっきりとした美しい表面に仕上がっています。このままでも良いですし、一手間加えてディテールアップしても良いでしょう。作り手の表現を受け入れてくれる懐の深さがあります。

窓枠は、全て一つにつながった1ピースキャノピーと、機銃の射撃状態も再現できるように「開状態」を作れる2パターンがセットされています。翼端灯のような小さなパーツもあるので、組み立ての時は無くさないように気をつけましょう。

機体裏面とともに、このキットのディテールが凝縮されているのがコクピット。飛行機模型には、コクピットの内壁が胴体内部に直接彫刻されているものも多いのですが、こちらは内壁と床面を組み合わせ、小さなバスタブ状のユニットを作る構成となっています。そのため、各部のモールドも非常に細かく表現されています。

コクピット内部のパーツや、爆弾架、機関銃などのパーツが入ったランナー(プラモデルのパーツが繋がっている枠)。キット内でも細かなパーツが凝縮されているランナーと言えます。

これらの小さなパーツですが、コクピット内への取り付け位置が明確で組むのが苦になりません。大きな軸や穴が用意されているので、接着する際もスムーズにパーツを貼っていけます。

みっちりとしたコクピットが胴体内の接着面積を稼いでくれることもあり、左右割の胴体がより強固に接着されます。組み上がった胴体だけでも、シルエットの美しさを味わえますね〜〜。

機首下面から胴体にかけて伸びる爆弾架。ちょっと蝉のようにも見えますね。ここには250kg爆弾が搭載されます。この爆弾を用いた、当時の練度の高いパイロットたちによる正確な爆撃は、太平洋戦争初期における日本海軍の躍進を支えた要因のひとつと言えるでしょう。


固定脚、大きな風貌。ひとつひとつを見るとレトロさを感じます。しかし、大きく広がる楕円テーパー翼と長い胴体、固定脚までがひとつにまとまることで、本機ならではの優雅なシルエットが現れます。この優雅さは零戦の隣に置くとさらに引き立つことでしょう。ぜひこの週末、ハセガワの名作である「九九式艦上爆撃機」を作ってください。それでは!