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これぞ楽プラシリーズの本懐!/アオシマのJA11型ジムニーが本当に楽しいぞ。

 まあまあ、組んでみてよ……とアオシマから届けられたハコを開けた瞬間に「ちっさ!」と思わず声が出てしまいました。1/32楽プラシリーズのJA11ジムニーです。背が高くて幅が狭くてコロコロしたボディは元気なトリトンブルーメタリック。透け感もないし表面ツルッツルだしメタリックの調子もなかなか。最近のアオシマの楽プラシリーズ、とにかくボディのプラスチックの色がめちゃくちゃ良くなった気がします。

 JA11(ジムニーの2代目第3期)といえばハセガワが2016年に1/24スケールで発売したキットとそのバリエーションが広く支持されておるわけですが、同社の高精細に実車の細部までしっかりと再現するスタイルに対して、アオシマの楽プラは「小スケールでサクッと手軽に」というコンセプトで新たな選択肢になりそう。開き状態のパーツをパカパカと畳むキャビンの再現も手慣れたもので、立体感溢れるダッシュボード周りはシールを貼ってしまうのが惜しいほど。後部座席の窮屈さとか、前席のバックレストのラウンド感とか、よくもまあワンパーツでこんだけやるよなぁと感心する出来です。

 シャーシをひっくり返すとラダーフレームとサスペンションのリーフスプリングがドゴーンと張り出し、テールからは排気管がクランクしながら突き出しています。同シリーズのサンバートラックでもシャーシ裏の立体表現は見られましたが、楽プラのほとんどのアイテムでは真っ平らの黒い板なのでこういうパーツを見るとどうしてもお得だなぁとニヤニヤしてしまいます。ちなみにホイールシャフトは通常状態とリフトアップ状態を選択できる構造なのでお好みに合わせて組めます。

 そしてJA11らしさをもっともよく伝えてくれるのがステッカー類です。小さな車体に案外豊富な表現を盛り込むためのホイルシールはもちろん、透明シールに印刷されたボディサイドのストライプテープがめちゃめちゃ良い。この色合い、このグラデーションこそが平成レトロそのものでございますよ……。ちなみにサイドデカールは位置決めがものすげーシビアなので気をつけてください。具体的に言うと「TURBO」の文字をドア後端に寄せながら水平を取って、ふたつあるグラフィックの上端がプレスラインのギリ下に来るように貼るとうまくいきます。

 総じて組み立てに手こずるところはなく、強いて言うならバンパーやサイドミラーは接着したほうが安心して遊べるな……という感じ。あとは前輪と後輪のホイールでハブが違うので間違えないようにしましょう。フォグランプはクリアーパーツではなくホイルシールを貼って再現するのですが、これはこれでだいぶ雰囲気があって素敵。なにより1/32というスケールならではの鑑賞距離に合わせた表現として潔いなぁと感じます。

 変幻自在のワンダーランド・ビークルというキャッチコピーで送り出された、平成初期のかわいくて頼もしいクルマ。楽プラという「小さくて手軽なプラモデル」と、JA11の佇まいがこれ以上ないくらいにマッチしていて、ワタシ的には楽プラ史上最高に楽しい時間を過ごしました。新しめのJB64型と合わせて飾りたいナイスなプラモデル、ぜひともみなさんも組んでワイルドに撮影してください。きっと素敵な週末が過ごせます!

からぱたのプロフィール

からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。

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