納車1年待ちの新型ジムニーを、今すぐプラモで手に入れよう。

 あまりの人気で納車1年待ちと言われる新型ジムニー(JB64)ですが、アオシマから1/32スケールでごきげんなプラモが発売されています。実車に忠実なカラーのプラスチックで作られたツヤツヤのボディ、バチバチはめ込むだけで完成するパーツたちは眺めているだけでも楽しく、まるで自分だけのミニカーをスイスイ組んでいくような喜びがあります。お値段も手頃なので、カーモデル作ったことないぞ!という人でも気軽に手を出せるはず。

 ボディをきれいに塗る、こまかなパーツを実物の質感に合わせる、灯火類や窓ガラスなどを曇らせないようにキレイに貼る……とカーモデルは緊張の連続。しかし、このザ・スナップキットシリーズは「基本的にシールさえ貼ればジムニーに見える模型が完成するよ!」という仕様になっています。

 どっこい、シールを貼るという作業には「すごく細かいところになると案外難しい」とか「せっかく入れられた繊細なディテールが見えなくなってしまう」という弱点があります。ちょっと手元に材料がある人ならば「ここは筆やペンで塗ったほうが速い(or キレイに仕上がる)な!」とか、「この部分だけは自分の色にカスタマイズしたいな!」という背伸びにも対応した仕様になっているのがミソなんです。

▲ボディーカラーは実車に忠実でツヤも申し分なし。

 最近のカーモデルはボディカラーが白で成形されていることがほとんど。まずここがバチッとパーツ状態で着色されているからこそ、他のところに手を入れる体力的な余裕ができます。「自分はここを頑張ったぞ!」と思える部分が1箇所でもあれば、それはあなたの作品。頭から爪先まで全部神経を張り巡らせなくても楽しめるカーモデルとして「フトコロが深い」と感じるのです。

▲シールはかなりの量があります。全部貼るか、一部は自分で塗るか、シールの余白をマスキングに使うか……。みなさんのスキルに合わせて選んでください。
▲ザ・スナップキットシリーズ最大の特徴はこの「キャビンの開き」です。
▲ランナーから切り離してメーターやナビのシールを貼ってハンドルを装着!
▲3辺をグググと90度折りたたむと、キャビンが完成しちゃう。ここが最高におもろい。

 タイヤとそれらをつなぐシャフトはプラスチック製で、ステアリングは切れません。このへんはシンプルに割り切ることですぐにカタチが見えるようになっています。今回はいくつかの小さなステッカーを貼らずにマッキーで塗ったほか、ワイパー(黒いシールを貼る仕様)をタミヤエナメル塗料の黒で筆塗りして立体感が出るようにしました。このへんは「これだけはやろう」じゃなくて、「これはできるからやってみよう!」というのを試すのがいいと思います。

▲完成!1/35のフィギュアと合わせても違和感のない寸法です。
▲1/25のピックアップトラックと比較。かなりコンパクトなのでたくさん作って飾りまくるのが吉。

 よく「難しいプラモ」「簡単なプラモ」っていう評価を見かけることがありますが、それを決めるのは「難しいことをやるか/やらないか」だと思うんですよね。このザ・スナップキットも「色分け済み」と書いてありますが、ぜーんぶ塗装してものすごくリアルに仕上げようと思ったら難しい作業が必要になってくるし、「ジムニーに見えればOK!」だと思えば簡単な作業でフィニッシュできます。

 なかでもこうして「いい感じにお膳立てしてくれているアイテム」というのは、手に入れた人がやってみたいこと、やれそうなことをスッと受け入れてくれるナイスなプラモだと思うのです。「初心者向け」と決めつけずに、自分のウデマエに応じて愛情を注いでみてください。きっと各々の「満腹感」を提供してくれるはずです。みなさんも、ぜひ!

<em><a href="/author/kalapattar/">からぱた<br></a></em><a rel="noreferrer noopener" href="https://twitter.com/kalapattar" target="_blank">@kalapattar</a>
からぱた
@kalapattar

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。