みんなで作る模型サイト nippperはあなたの投稿をお待ちしています!
詳しくはコチラ!

ジムニーをリフトアップしてその先へ/アオシマのスナップキットをもっと遊ぼう。

 手のひらサイズ、ニッパーとピンセットさえあれば組めてしまうアオシマのザ・スナップキットシリーズに「スズキ ジムニー カスタムホイール」が一挙に4色登場。ホイールがカスタムされてボディカラーが変わるだけでしょ〜?と思っていたら、車高を上げた「リフトアップ仕様」でも組めるんだって。

 いままで同シリーズのスポーツカーは上の写真みたいに車軸取り付け用の穴が2つあって”車高を下げた状態”でも組めるものがあったけど、シャーシに直接車軸をぶっ刺す方式のキットでリフトアップって……どうやってやるの?(従来のノーマル仕様のジムニーは下の記事でレビューしちょります。)

 シャーシのパーツを見たらなんのことはない、車軸をハメる穴が地下二階建てになっていて、通常の位置よりもさらに下にタイヤが付いている状態を再現可能になっている……ということでした。実写の構造を考えたらリアルもへったくれもありませんが、完成したクルマをひっくり返さなければわからないことです。安価に手軽に車高の違いを楽しむならこの仕様が最短距離っすね!

 アオシマのザ・スナップキットシリーズは色違いを集めるのが楽しい。ひとつだけ置いてあっても寂しいけど色違いのクルマがたくさんあると盛り上がる……というのは私の持論ですが、ジムニーはルーフが別パーツなので「ジャングルグリーン」のボディに「ミディアムグレー」からルーフを持ってきてツートンにもできちゃう(当然ボディとルーフがそれぞれ余るから、また違う組み合わせで遊んでもOK)!色違いで同じ形のプラモデルは組み換えでコーディネートできるのも楽しいんだな。

 カスタムホイールはホイールとリムが別パーツになっていて、これまた組み替えて自分だけのホイールを楽しめる。これはブラックのホイールにシルバーメッキのリムをハメたところ。塗装でこれやるの大変だけど、ジムニーふたつ買ってきてパーツを組み替えるだけならその日の気分でオッケーだね。

 ということで完成。ワイパーだけはどうしても実感が欲しかったのでエナメル塗料の筆塗りで黒くしておきました。こういう「1箇所だけ塗ると俺のマシンになる」というのがいいんですよ。全部やろうと思ったら大変な日にも、プラモを作った実感があります。おしまい。おしまいではない。続くのだ。

 この夏、オレはワイルドミニ四駆と出会った。何を隠そう、いままでワイルドミニ四駆をひとつも組んだことがなかったのだ。そしてみんなは走らせることに気を取られて忘れているかもしれないが、ミニ四駆というのは1/32スケールのカーモデルだ。それにしてもあれだね、「ワイルド」のロゴがすごくないですか。これが令和の世に生き残り、ワイルドネスを体現し続けていることに感動すら覚えます。

 ランチボックスという名作RCカーが小さくなったワイルドミニ四駆だから「ランチボックス Jr.」です。パーツ構成がイカす。ボディは最初からできているようなもんだし、駆動系もめちゃくちゃシンプル。真ん中に横置きしたモーターから強烈な減速比が設定された2枚のギアが前後のホイールに動力を伝達するのですが、ホイール自体もギアになっていて、タイヤにダイレクトに力が伝わるのがすごい。おかげでめちゃくちゃなトルクでめちゃくちゃな走破性を有しています。そういうことにいちいちビビれるので、やっぱ模型は組まないとアカンね。

 こんな楽しい遊びをいままで知らなかったとも言えるし、いまこんな遊びに出会える幸せ。うらやましいでしょ!グフフ。ということでランチボックス Jr.がアオシマのジムニーと出会いました。こうなればやることはひとつしかありません。リフトアップのさらにその先へ……。

 正直言うとジムニーのボディをそのままワイルドミニ四駆のシャーシに固定するには少々工夫が必要です。前後バンパーもボディ側に固定するのに頭を使いましたが、豪快な改造でボディをスワップ!かくして(もはやキットのウリであるところのカスタムホイールどこいった状態ではありますが)ワイルドすぎるジムニーが爆誕しました。案外似合っているので、みなさんもアオシマのザ・スナップキットシリーズとワイルドミニ四駆をかけ合わせ、超リアルなオフロードモンスターを生み出すといいです。そんじゃまた!

からぱたのプロフィール

からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。

関連記事