

「無塗装で組み立て+デカール貼っただけ……でもかなり見栄えがするんじゃないっすかね!」というプレゼンテーションに、すっかりその気になって組み立て始めたハセガワの最新バイクモデル、ホンダのXLRバハなんですが、それにしても説明書とは別に印刷された「マーキング及び塗装図」がよく見ると原寸大(1/12スケール)なのがめっちゃいいんですよね。
で、組み上がってみるとたしかにシートは赤いパーツで嬉しい。嬉しいんだけど、やっぱ色が入っていると盛り上がるポイントというのは(要所で現れる塗装指示を無視しながら)組んでいると誰よりも自分がいちばん良くわかっている。バイクを組んでから塗るというのは……やったことがないけど、やりましょう。やるんだよ。

例えばめっちゃ目立つハンドルバーパッドとかフロントサスのブーツ(蛇腹んなってるところ)とかはタミヤアクリルのフラットレッドを筆で塗ります。下地が白でもグレーでも別に大丈夫。めっちゃ隠蔽力あるしガッサガサのつや消しになるし、筆が入らないところはあんまり見えない、の気持ちで。

そしてウインカーにはGSIクレオスのクリアーオレンジを置いて、ストップランプにはGXクリアルージュを置いて、そのまま寝ます。マスキングとか、しません。薄く重ね塗りとか、しません。クリアーパーツの上にぼってりと塗料を置いて、自然乾燥に任せます。寝て起きたら、翌朝にはツヤッツヤの灯火類になっているはずです。

こうなるとエンジンもなんかグレーのままではもったいない気がしてきたので(ただ単に興が乗ってきたとも言う)、シルバーを含ませた筆で塗れるところだけ塗ります。白いところにはみ出したらカッターで削り落とし、黒いところにはみ出したらタミヤアクリルのフラットブラックで塗りつぶします。塗りつぶしついでにエキゾーストやカバーも塗っちゃいます。あれ、なんか結構本物っぽくなってきたじゃん……。

デカールは結構大量にあるので、「これぞバハ!」と感じられるような、目立つところだけ選んで貼りました。正直塗装がちょっとヨレヨレでも、ムラがあっても、実物通りに全部が色分けできていなくても、デカールは超精密でビシッとしたデザインをプラモデルに追加してくれます。おかげで全体が引き締まって見えるので、とにかくデカールを貼ると「おっ、なんかちゃんと作ってあるな」というオーラが出ます。

説明書の言うとおりにぜーんぶ塗って作るのもプラモデルですが、最後まで塗らないで組み立てだけ楽しむのもプラモデル。そして「塗らずに組んでからやっぱり塗りたい」と思っても誰も怒らないのがプラモデルです。今回は私が私の機嫌を取るために色を選び、好きなところに好きな調子で塗りました。だから「これこそがオススメの方法です」とは申しません。
でも、「お、組んだあとから好きに色塗ってもこれくらいの見た目になるんだ」というのは自分でもちょっと意外でした。ここにオフロード車らしく砂埃の汚れを下からブワーッと吹き付けたりすれば、より自然な仕上がりになると思うと、なんだかバイクプラモの楽しみがひとつ増えたような気がします。みなさんも、自分のゴールを自分なりに動かして、その日のプラモ遊びを楽しいものにしてください。そんじゃまた。