

脚の意匠が美しいロボットといえば……ライディーン、キュベレイ、さまざまにありますけれど、「ラーゼフォン」の脚部デザインも格別でありましょう。筋肉的でもあり、装甲的でもありながら、なめらかに組み合わされた曲面。足を伸ばすとつま先までスラッと直線的になる独特なシルエット。純白が引き立つ配色。モデロイドのラーゼフォンを組み立てて、初めてそんな魅力に気づきました。
番宣用にアニメーターがバチバチに書き込んだイラストのような、端正な容姿のラーゼフォンをそのまま立体化したかの如きカッコ良さがあります。それを3次元で堪能できてしまうプラモデル!という印象です。

組み立てただけで充分な出来栄えになるのですが、それは成形色の発色が良いというのが要因の一つかなと思います。上品なシャンパンゴールドと、目が覚める様なウルトラマリンブルーです。

茶色い関節から所々顔を出すオレンジのクリアパーツも発色がよく、薄過ぎず、濃過ぎもしない絶妙な濃度。関節に嵌め込んでも色が濁る事なく(不思議と!)彩度の高いクリヤーオレンジが発光しているかの様にバッチリ発色します。

デザインナイフでていねいにゲートを落としていくと現れる絶妙な曲面。マットな白だからとてもよくわかる。上の写真はふともも側面のパーツで、これを2つ貼り合わせると「ナイフ形石器」のような山の起伏が合わせ目の部分(ふとももの正面)に現れます。この攻めた設計のお陰で、脚部の側面に合わせ目が来ないので、サイドビューの美観が損なわれません。

脚部正面の起伏の連なりと側面のなめらかさが両立する設計(ゲート跡を削りすぎて少し窪みが出来てしまいましたが泣)。どの角度から見てもブルーの差し色が見える複雑で立体的な構成(というのも撮影して初めて気づきました)さえも、パーツの色分けと分割で見事に表現されています。

付属の三嶋玲香フィギュアもGOODな御御足。片足だけ浮いた踵が激アツ。
もう20年も前(!)の深夜にブラウン管のTVで見た、頭から翼の生えた美しいロボットとキャラクターの記憶。正直言ってだいぶ曖昧になっていた記憶のパーツを、パチリパチリと気持ちよく埋めてくれる、そんなキットでした。本当に。