

月刊モデルグラフィックスをペラペラめくっていると、いつも予期せぬタイミングで連載「旧車GIRLS」に頭を撃ち抜かれる。「旧車GIRLS」は、完璧な1ページなのだ。旧車×女子の組み合わせが互いの魅力を引き立て合うファッショナブルな冬目ケイのイラスト。短文ながらも旧車の理解が深まる櫛田理子によるウィットに富んだテキスト。そして隅っこの方にオマケみたいなプラモデルキットの紹介。この塩梅がとにかく絶妙。完成写真も無いのに、無性にプラモデルが作ってみたくなる。
しかし24年2月号は鮮烈なイラストだった。冬目ケイによるイラストの魅力は、スッキリした輪郭と淡い塗りによる「儚さと力強さの共存」だと勝手に思っているのだけれど、今回は特にそれを強く感じさせるイラストで、女子もクルマもさながら映画の主人公のような存在感を放っていた。カウンタックLP400と黄色いドレスの片目美女。別にクルマを擬人化するコーナーでは無いのだが、冬目ケイにはカウンタックがこう見えているのかもしれない。カウンタックに初めて興味が沸いた。

カタチを理解するのにプラモデルほど手っ取り早いものは無いと思っているので、アオシマのザ・スナップキットLP400(イエロー)をチョイスした。イエローのカウンタックをすぐ作りたかった私にうってつけのキットだ。このシリーズは同車種でも成形色違いで複数色をラインナップしているのが嬉しい。LP400だけでも(2月に3色が追加され)全6色のラインナップになる。実車をオーダーするかのようにプラモデルも色を選んで買えること自体が面白い。クルマにとって”色”こそ重要なファクターなのだから、そこを掬い上げているのは素晴らしいことだと思う。

パーツが少なく、軽快なキット構成。しかし、カチッとした精密な彫刻的見所も多く、特にインテリアは組み込んだ後、窓から覗いたとき本当にカッコよく見える。

その代わりシールを貼る工程が多く、ちょっと手間だ。しかし、プラモデルのシールとして質感は最上級だと思うので是非体験してみて欲しい。

完成してみるとどうだろう。シールとクリアパーツを多層的に貼ると出現する、リトラクタブルライトに目を奪われてしまった。旧車GIRLSを見た時と同じようにドキッとしてしまったのだ。