最新記事やプラモデル情報を毎日お届け!
follow on Xをフォロー!

ヒントはハコの横にある!/タミヤの無限 CR-X PRO.をカッコよく塗りたい俺たちは……

 タミヤから久々の再販となった無限 CR-X PRO.です。ホンダの小さなFFライトウェイトスポーツカーに前後のエアダムバンパーやブリスターフェンダーがくっついた独特のスタイリング……と言われても最初はピンと来なかったのですが、組み立て始めるとこれがだいぶ面白い。先日作ったルノー5ターボと同様、ものすごく少ないパーツで手早くカタチになるわりに、このクルマの独特な足回りやカスタム仕様ならではのエクゾーストの取り回しに驚かされます。

 キットは40年近く前の設計なれど、少ないパーツでモチーフの特徴をズバッと理解させてくれる「タミヤらしさ」は存分に味わえます。ボディは白いのでメーカーの完成見本のように真っ白+デカールでも仕上げられると言えば仕上げられるのですが、プラスチックがほんのわずかにアイボリーがかっているのがちょっと気になる。赤とか青とか派手な色のプラスチックなら喜んでそのままプラスチックの色を活かしたくなるし、白だと「自分の作ったプラモデル」にするためには何かしら手を入れないといけない気がする……。

 パッケージサイドを見ると、上半分に色がついた塗装例が印刷されています。バラードスポーツCR-X MUGEN CR-X PROはデビュー当時に鈴鹿サーキットでペースカー(黄/白)やセーフティカー(水色/白)を務めていたのですが、そのイメージでも塗っていいんですよ……という提案です。当然実際のペースカーやセーフティカーはルーフ上に回転灯を付けたりボディにデカデカと各種マーキングを入れたりして運用されるわけですが、イラストにはなんの説明書きもないのがベリーグッド。「ペースカーやセーフティーカーの細部まで再現せんでも、そういうイメージでひとつどうですか」と僕の背中を押してくれました。

 フツウのプラモデル塗装におけるセオリーに従うなら「薄い色→濃い色」の順に塗り分けるところ。しかしボディの形状を眺めると、上半分を塗ってから下半分を塗ったほうが絶対にマスキングが簡単です。少々考えた末、発色の良いGGXホワイトなら逆の順番でもビッチリと隠蔽してくれるはずだと判断。上半分は最近発売された「Mr.カラー リバイバル セルリアンブルー」でとくにマスキングもせずざっくり塗装し、マスキングテープで塗り分けラインを決めたら下半分を「Mr.カラー GGXホワイト」で塗装しました。GGXホワイトを使うなら「濃い色→白」での塗り分けも問題なし、と判断したのは正解だったぜ……。

 ちなみに最近のタミヤの80年代カーモデル再販品は、デカールが新規デザインになっているものがほとんど。これまでは塗装に頼っていたファブリックのこまかな模様や自分好みの塗装にしたいときに役立つ色違いのロゴなんかもサービスとして入っていて、幅広いスキルレベルの人が楽しめるようにアップデートされているんですね。

 ウィンドウの黒い縁取りが細分化されていたり、ボディをぐるりと囲う入る細いラインが赤いものしか用意されていない(セルリアン✕ホワイトのツートンの場合は黄色いラインを入れたい……!)とか、リアのコンビネーションランプがだいぶハードな塗り分けを要求されるなどなど、「自分で塗るかデカールに頼るか、それとも……」と、ちょっと悩むポイントもあります。そこをいろんなツールやマテリアルで工夫しながら攻略するのもプラモデルの面白いところですから、ここから先は皆さんのターン。

 タミヤの無限 CR-X PRO.はコンパクトなパッケージングでありながら、遊び心に満ちたプラモデルです。実在する車両を参考にしてもいいし、ミラーやルーフ上のパーツを組み替えて自分流にカスタムもできる内容。さらにハコの横で提示される「なんちゃってペースカー/セーフティカー」の塗装図は、キミのプラモデルはキミの好みで作ってもいいんだよ……と語りかけると同時に、ユーザーが走り抜けたいラインを示すかの如く、優しく補助線を引いてくれるのです。

GSI クレオス(GSI Creos)
¥282 (2026/09/15 14:09時点 | Amazon調べ)
GSI クレオス(GSI Creos)
¥600 (2026/09/18 16:08時点 | Amazon調べ)
からぱたのプロフィール

からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。

関連記事