

「XF-56(メタリックグレイ)とXF-7(フラットレッド)を5:1で混ぜた色で塗ってください」
プラモデルの説明書によく出てくる混色塗装指定は、比率とかパーセンテージとなかなかにデジタルな指示を出してくれるのだけれど、実際に混色するときは「このくらいかな~?ドボドボ…」なんて極めてファジーな作業をしがち。今回のケースだと「だってコレ、エンジンの排気管しか塗らない色ですよ?マジで?」と言いたくもなる。そんなとき便利に使っているのがクレオスの調色スプーンMr.ミックスとプラモ向上委員会の使い捨て塗料皿ゼロカラー・ディッシュリフィルだ。

ここではタミヤのメタリックグレイとフラットレッドを5:1で混色せよという指示なので、各色よく撹拌したうえで塗料スプーン5杯と1杯ずつを皿に出す。スプーンを返して素直に落ちた分だけを「1杯」とカウントして、スプーンを振ったり皿底でトントンたたいたり、フチでしごいたりしない。極力1杯あたりの量が同じ条件になるよう意識する。
クレオスのスプーンは1杯あたりの量が絶妙で「まとわりついてる分」と「スプーンの凹みで掬えてる分」の違いを判断しやすい。掬う部分がこれ以上小さくなると「まとわりついている分を垂れるまで待った一滴」や「凹みに表面張力でぷっくり膨れた1杯」……と、ひと掬いごとの量が目に見えて安定しないので指定された比率での調色には不向きに思う。

最後の1杯を出したら、拭ってきれいになったスプーンの背で広げるように混ぜる。少量混色なのでスプーンにまとわりついた分で増えてしまう分でも比率が誤差では済まなくなるから掬ったあとに一度きれいに拭っておくのが大事。塗料自体もコンディションの揃った新品で揃えるのが理想。慣れると瓶の中のとろみとか自宅での開封回数から「信用できる」塩梅を自分で判断するようになる。この辺はどのくらいの正確さを求めるか次第だな。

ほーん、こんな色味なのかぁ…と皿の中で確認する。銀色の金属皿や透明樹脂の皿だといちいち白プラバンに試し塗りして判断していたのだけれど、皿が白いと直接色味を見れる。
PET樹脂製なので薄め液で戻せるタイプの塗料なら乾燥したあとも繰り返し使えるし、不要になったら洗わず捨てれるのも便利。使う塗料がこの程度だと洗浄に使う薄め液や拭うのに使うティッシュのほうがよっぽど無駄になってしまう。
「別にいいじゃん好きに塗りなよ!プラモデルは自由だ!」という考え方も嫌いじゃないけれど、タミヤほどのメーカーがこんな小さな箇所にわざわざ混色指定をしてくるんだ…どんな色を想定しているのか知りたくなるじゃないか。知ったうえで好きじゃないなと感じたら自由にするさ。まずは「メーカーが想定しているココの色」ってのを知りたいってコトあるでしょ?そんなとき少量の混色であっても、このスプーンと白い使い捨て塗料皿があるとまったく悩まずサクサクと試行を進めていけるんだよね。