

人間のプラモデルはたくさんありますが、体の形がはっきりわかる人間のプラモデルはあまり多くなく、あったとしてもそれは女性的なフォルムで、男性的な肉体が再現されたプラモデルは少ないな……と思っていました。ところが今回作った「Figure-rise Standard ベジータ(NEW SPEC Ver.)」は、サイヤ人の戦闘服のデザインもあって、男性的な鍛え上げられた筋肉が見どころとなっている面白いプラモデルとなっています。

ご存知サイヤ人の王子であるベジータは、強敵との戦いとなるとサイヤ人の戦闘服を着ている印象が強いキャラクター。戦闘服にはいくつか種類がありますが、ベジータといったら肩アーマーや前垂れの無いスッキリしたタイプの戦闘服。この戦闘服は、軽くて丈夫なだけでなく伸縮性がとても高いと劇中で説明されており、ベジータの鍛え上げられた手足のラインが戦闘服の上からでもしっかりとわかるので、立体になると鍛えられたベジータの手足の様子がよくわかります。

私がこのプラモデルで一番盛り上がったのは太腿を組んだときでした。組む前の太腿は大腿四頭筋に沿って、前面と両側面の3パーツに分割されており、ひとつひとつのパーツは起伏こそあれど単純な形状で、パーツの状態では何を作っているのかハッキリしない形です。しかし3つのパーツを1つに組み上げると、パーツ状態からは想像できないぐらい太くたくましい太腿が現れるため、見た目の変化の大きさに興奮しながら組み立てることができました。

そしてもうひとつの注目ポイントが、ベジータお決まりの腕組みポーズ専用の腕パーツです。腕組みのポーズは、どうしても腕や手が重なり合うので、稼働優先の腕パーツでは干渉する部分があり綺麗な腕組みができません。けれども腕組み専用パーツが用意されたおかげで、重なった腕の自然なシルエットだけでなく、三角筋や上腕二頭筋といった筋肉の形もきれいに再現することができており、ここでも鍛えられた筋肉の造形を損なうことなく楽しめます。


プラモデルでは珍しい男性のたくましい筋肉を組み立てるという、戦闘服姿のベジータがプラモデルになったからこそ味わえる楽しみ。筋肉に着目してみると、ベジータの不敵な笑顔がボディビルダーの自信ある顔にも見えてきます。ぜひ手に取って色々な角度から鍛えられたベジータの体を眺めてください。