

ドイツ帝国の航空機は人気のモチーフであり、なかでもスツーカというのは他国の航空機を作っていても話の聞こえる超有名機体です。伝説に彩られたあのヤバい爆撃機がハセガワから発売され、定番商品となっているではないですか。「スツーカ」っていう名前を知っているけど〜というくらいのふわっとしたレベルでも、プラモデルはガッシリと繋いでくれますよ。

うわぁ、蛾か? というような翼。いきなり知らない世界が羽根を広げて襲いかかってきます。スツーカ、お前、こんな……スロットのあるフラップとかエルロンだったんだな……。

アップにするとディテールもありつつ、太ましい翼の複雑な曲線が見えてきます。動翼が外に大きく飛び出しているところ、スパッツタイプの脚取付部根本など、本当にごっつい飛行機ですね。

今回のG型はエンジンや翼が強化されたタイプで、このあたりがJu-87の急降下爆撃タイプと違う、というところ。そう、なぜG型を選んだかといえば……。

これ。航空機に37mmの機銃を搭載するという規格外の武装、これぞタンクバスターの証、Flak18です。エンジンを撃てば1撃でソ連の戦車を破壊する恐ろしい機銃。そう、このバリエーションこそ、戦艦すら撃沈した、対地攻撃の大大大エースでおなじみ、ハンス・ウルリッヒ・ルーデルも乗った機体なのです。

しかしどこをとっても日米の機体とはラインが違って新鮮です。キュッと細い胴体後部から台形の垂直尾翼が出てくるとか、ここにつながる水平尾翼がめちゃ四角かったりと剛直なところにクラクラします。

ドイツ機といえば! おなじみのスピナーのくるくる模様です。デカールでは白部分をフォロー。494193の機体番号がガコガコで揃ってないんですが、実機の写真がそうなんですよね。

そしてこのギザギザのストライプ迷彩。塗装パターンもなんとなく見覚えがあります。これを見てからパッケージを見直してください。小池繁夫マジックが炸裂しています。

伝説だらけで知ってはいるけど、どことなくふんわりしていたスツーカの姿が、ランナー状態でパーツごとに眺めることによって、博物館で歩きながら細部を見るように記憶されていきます。お前の羽根、めっちゃ逆ガル翼じゃん……。こうしてじっくり眺めるだけで、ワクワクできる。シンプルで買いやすいハセガワの1/48で、知らなかったドイツ機の路を歩いてみるのも面白いですね。