

たった43パーツでヨーロッパ諸国が共同で開発した戦闘機「ユーロファイター」が組み上がる! しかも箱の中には接着剤、塗料、筆も入っているから、このプラモを買ってくれば、工作の楽しさ&塗装の楽しさも体験できちゃう。そんなオールインワンなプラモデルが「エアフィックス スターターセット ユーローファイター タイフーン FGR.4」です。

エアフィックスはイギリスを代表する模型メーカー。まさに英国から届いたエントリーグレード飛行機プラモです。箱を開けると、不透明にも程がある袋に「ハンブロール」(ヨーロッパで愛用されているエナメル塗料)と接着剤が入っています。プラモと共に、スターターセットの主役です。

デカールも「スターター」という名の通り、必要最低限のマーキングしかありません。でもこれだけでも十分かっこよくなるのよということを、エアフィックスが教えてくれています。アイコン的マーキングだけまずチャレンジして、デカール貼りの楽しさを知って欲しいという声が聞こえてきます。このデカールは、イタリアの高品質デカールメーカー「カルトグラフ」のもの。まさにユーロファイターの如く、ヨーロッパコンビの要素が入っているわけです。


説明書の他に、「飛行機模型制作の手順」みたいなチラシも入っています。これが実に良い! 英語プラモ用語の勉強にもなります。「仮組み大事よ」、「ランナーにつけたまま塗るといい感じに塗れるよ」とか、模型が楽しくなることしか書いてありません。ここには合わせ目消そうとか、パーティングラインを消そうとかそう言った価値観は無く、接着剤でパーツを貼って、塗って、デカールを貼って完成! 最高!! ってなれる手順のみがシンプルに記されているのです。

塗装図も箱の裏にカラー印刷されています。もちろん箱の中に入っている塗料だけで完結するようになっています。


個人的に嬉しかったのが「AIRFIX」のネームが入った筆が手に入ること。性能とかどうでもいい。AIRFIXという文字がかっこいいのよ。箱を開けたら、英国から(もしくは生産国のインドか?)の長旅で、筆がお辞儀していましたが、熱湯に付けたらピンとまっすぐに戻りました!

スターターセットという名前でも、プラパーツはかなり本格派! モールドも綺麗ですし、多くの人が組み立てられるように、細かなパーツは一切ないです。胴体の分割なんて最高です。こちら普通の左右割に見えますよね?

実は背中だけ別パーツになっています。こうすることで、パーツを接着した時の合わせ目が出ないので見映えがとても良くなります。少ないパーツ数でかっこよく見える方法を追求しています。

逆にお腹の割り切りがすごい! 主翼とお腹パーツを一体成形にしており、左右貼り合わせることで完成します。お腹部分は裏返したりしないと見えないですから、大胆にセンター分割しているんですね。また、翼の組み立てを簡略化しているのも素晴らしいです。


コクピットのスイッチの彫刻も最高です。そして、1/72スケールのパイロットが超かっこいい。このパーツだけでも何個も欲しくなっちゃいます。このキットから初めて飛行機模型を手に取る人に、簡単でも上質なものを送り届けようとするエアフィックスの姿勢が、こういったパーツから見て取れます。

そして完成後はお部屋でクールにディスプレイできるように、ユーロファイターシルエットのスタンドが付属します。主翼のラウンデルマークがくる場所に「エアフィックスロゴ」が刻印されているのが最高にかっこいいです。
2024年に開発された英国からの「スターターセット」。接着剤を使うし、塗装もする。でもその模型としての最高の楽しさを、良い模型で味わって欲しいというエアフィックスのメッセージは、僕のプラモスピリットを昂らせてくれたのでした。