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BMWの4ドアセダンをスパルタンなレーシングマシンに仕立てるプラモデル/プラッツ NuNu 320si E90 WTCC レビュー!

 ふっつーの4ドアのBMWに見えるけど、これは世界ツーリングカー選手権を走ったマシンです。室内にロールバーが入っているしタイヤはちょっとハの字。地味に見えてスパルタンなレーシングマシンをひとつひとつていねいにプラモデルにして世に送り出しているのがプラッツとNuNuというメーカーのダブルネームで展開されている「レーシングシリーズ」なんすよ。

プラッツ/nunu 1/24レーシングシリーズ BMW 320si E90 2008 WTCC ブランズハッチ ウィナー

 エンジンは入っていないけど、見えそうなところを少ないパーツでうまいことまとめ上げているのがこのシリーズの特徴。パーツのシャッキリ具合は70点くらい(平たく言うと少々もっさりした感じ)ですが、精度自体はとても高く、最新国産プラモデル同様ボケーっと組んでいてもきちんとパーツは所定の位置に収まります。

 シャーシに穴開け加工を要求してくるところが散見されるので、ピンバイスは用意しておこうね。あと説明書も微妙に穴を開け忘れているので、パーツを仮合わせしながら「ここも開けなきゃダメじゃん」というのを確認しながら工作していきましょう。

 シャーシはほとんど平らな板で覆われますし、裏返さないと見えないくらいベタベタの車高なので、塗りたい人は塗ればいいし塗りたくなければそのままでも大丈夫。とにかくNuNuのプラモデルは「ダーッと組んでからデカールを貼るだけでもだいぶそれっぽくなる」というのがおすすめなのよ。パーツが必要最低限なので時間もそんなにかからないしね。

 室内はレーシングカーらしく外装色むき出し。シートとかハンドルとかダッシュボードを黒く塗って、あとは説明書みながら目立つところの赤や銀をチラチラっと筆塗り。窓越しにちょっと見えるインテリアはこれくらい塗っておけばもう全然オッケーだと思います。全部のところを100点で作らなくても、プラモは完成するんだぜ。

 私が何回書いても書き足りないと思っているのがNuNuのデカールの品質。薄く、発色が良く、しかし貼りやすく、さらにニスの余白が印刷面ギリギリに詰めてあるので仕上がりが超キレイ。デカールが苦手!という人もNuNuのキットに入っているデカールを貼ったら絶対に「すっげー!」って驚くはずです。デカールを貼るためにクルマのプラモデルを買うという気持ち、あると思います。

 白いボディは透けもなくきれいなプラスチックなので、そのままデカールを貼り始めたよの図。とっても地味な320iも、ドイツ国旗の3色を纏うと一気にレーシーな気分が盛り上がります。しかし土手っ腹に入っているベタベタの書体で書かれたURL、正直言ってダサい!しかしこのダサさがこのマシンの魅力でもあるんだわ。


 メーカーの完成見本を見ても、なんというか特別なことはいっさいせずにヌルーっと出来上がっていることがわかります。「箱に入っているものをしこしこ組み上げ、デカールを貼るとわりとちゃんとしたカーモデルが出来上がる」というのは、当たり前なようでなかなかその塩梅が難しいんですよね。別売りのディテールアップパーツも合わせると、カーモデルの経験値がそこまでない人でもけっこう迫力のある結果が得られます。目指せ完成、だれでもどうにかなるカーモデルなら、NuNu製品がオススメ。これ、覚えておいてください。

プラッツ/nunu 1/24レーシングシリーズ BMW 320si E90 2008 WTCC ブランズハッチ ウィナー

1/24レーシングシリーズ BMW 320si E90 2008 WTCC ブランズハッチ ウィナー ディテールアップパーツ付

からぱたのプロフィール

からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。

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