

雷電は「日本機としては珍しい」と言われる胴体形状の持ち主ですが、プラモを作って一気にこの飛行機が好きになってしまいました!機能美がパンパンに詰め込まれたそのスタイルは必見です!

このキットを買おうと思ったのは、この雷電を真横からとらえたイラストを見たのが始まりです。胴体にハイライトがビシーッと太めに入っていますが、これが妙に心にひっかかりました。飛行機コーナーに積まれた他のキットもくまなく見てみたけれど、同じような描かれ方のキットはほとんどありません。もしかしてこれは、雷電だからこその演出なのかもしれない。確かめるためにも、箱を開けてみなくてはならない。

陸上基地を防衛するために開発された雷電は、大型爆撃機に立ち向かわなければなりません。そのために必要な速度と上昇力を得るために、もともとは大型機用に開発された直径の大きなエンジンが搭載されました。結果として胴体が太くなり、前後にぎゅーっと絞られていく紡錘形のシルエットが生まれたそうです。美しい曲面のパーツは、お尻の部分から前方に伸びる凸モールドのパネルラインも相まって、ゆったりとした佇まいの飛行船にも見えてきます。

箱の中には塗装見本としてのカラーイラストも入っています。やっぱり極太のハイライトがギラギラしている。こうすると雷電の胴体が映えるだろう?という意思が感じられます。このカタチをもっと味わう方法はないだろうか。ハイライト……光を味方につけるには……。

ふと思い立って、プレミアムトップコートの光沢をランナーのまま吹き付けました。プラスチックそのままだと少しぼやっとしたハイライトはより細く鋭く、ビシッとしたものとなりました。雷電のスタイルがより魅力的に、パンパンに張りつめたような迫力をもって見えてきます。組み立てるにつれてどんどん戦う飛行機へと形を変えていきますが、どのパーツもそのボディラインを崩さずに繋がっていくので、気持ちのいい時間が最後まで流れ続けます。機能に導かれた本当に素晴らしいデザインです。

1973年発売の大ベテランキットでありながら、模型店の棚に並び続けるのは本当にすごい。初めての人にもちろんオススメ、作ったことがある人も今度はバシッとツヤを足してみて、雷電の魅力を再発見して欲しいなと思います。