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横転する白い車が、裏側の記憶を思い出させてくれた話/ハセガワのスズキ ジムニー レビュー!

 「面白いから読んでみてほしい」と勧められて、入江亜季さんが手がける『北北西へ曇と往け』というマンガを読んだら、いきなり真っ白なジムニーが横転していてびっくり。驚いた理由は、こんなにしっかりと車が横転している絵が描けるのか……というものでした。だって、裏側の構造が丁寧に描写されているんだもの。

 この漫画はアイスランドを舞台にしたミステリーもの。とはいうものの、車で広大な大地を突っ走る絵がどことなく旅を感じさせ、空気の良いマンガです。だからこそ作中に付きまとう謎が不安が際立つというのもあります。そして、主人公である御山 慧が白いジムニーに乗っています。漫画のおもしろさにすっかりやられた私はハセガワの1/24スケールのジムニーのプラモデルを買ってきました。

 この漫画、車内の描写が多くて、だからこそ「長身の主人公には狭そうだな」といったストーリーのひとコマひとコマが手に取るようにわかります。作りながら、漫画を読んでいて気づいたのですが出てくるジムニーはハンドルが茶色く、カスタムされていることがわかります。

 よくよく観察すると、ハセガワから発売されているどのジムニーでもそっくり同じものはない。ここまでディテールの違いを追いながら、あーでもないこーでもないとプラモデルの製品ラインナップを眺めたのは初めてです。

 実はこのジムニーは今までで二回作ったことがあります。だからこそ、裏側の描き込みに驚いたのです。この裏側、見たことがあるぞ……と思いだすほどに強烈な印象はシャーシの作り込まれた様子が原因です。ラダーフレームというハシゴ状のフレームに対して、車高を上げるためのパーツを選択したり、悪路を走破するさいにタイヤが上下に動く様子が再現できるようになっていて、とにかく面白いのです。

 シャーシが印象的なジムニーは3回目の制作では、面白いと思った漫画に出てきた車になりました。ジムニーに限らずいろいろな形で何回も何回もモチーフに出会うことによって、作るときの楽しみは変わり続けるのだと気づけました。

クリスチのプロフィール

クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。

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