最新記事やプラモデル情報を毎日お届け!
follow on Xをフォロー!

タミヤがそっと隠したイースターエッグ/新作バイクプラモ、Honda Dax125のエンジンを組もう!

 タミヤの新作バイクモデル、Daxのエンジン部分がとってもおもしろい。実車ではシリンダー周囲のフィンだけを金属地のままにして、それ以外のパーツはブラックで塗装されている。プラモデル的には黒いパーツとシルバーのパーツの組み合わせで再現されることになり、これはたとえばガンプラで言う「パーツ状態で色分け済み」と言っていいところだ。

 黒いパーツにシルバーのパーツを接着し、さらに黒いパーツを貼る……という設計でもいいはずだけど、このプラモデルではパーツ数を少なくまとめながら特徴的なエンジンの色と形を楽しめるよう工夫されている。

 エンジンの頭とお尻の黒い部分がひとつなぎになっていて、間にシルバーのパーツをはめ込む設計。その「つなぎ」の部分がピストンのカタチになっている。ここはシルバーのパーツでカバーされてしまうので、正直に言えばどんなカタチをしていても構わない場所だ。

 たったそれだけのことなのだけど、エンジンの中ではピストンがせっせと動いてこのバイクを動かしているのだ……ということがなんとなく感じ取れる。丸いシリンダーこそ再現されていないが、これはエンジンの機構を再現しているというよりも、「ただの棒で繋がっていてもいいけど、こっちのほうが面白いでしょ?」とウインクされているような嬉しさをつくる人に与えてくれるちょっとしたお遊び。

 シルバーのパーツで挟み込めばピストンは見えなくなってしまい、あの楽しい景色は作った人だけの思い出となる。ただエンジンのカタチを模した「ガワ」を組んだだけ……という体験と、自分はこのエンジンが動くことを知っているぞ……という体験。出来上がったDax125に実感が伴うのは、カタチだけではなくて組み立てる時間の中にあった景色をあなたが記憶しているからに違いない。

からぱたのプロフィール

からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。

関連記事