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模型店のワクワクとドキドキが濃密に味わえる店。「模型のアサヒ堂」/松本城下町モデルコレクションが繋いでくれた体験。

 長野県松本市で開催された松本城下町モデルコレクションでは、宇宙堂の他にもう1店ぜひ行ってほしいと教えてもらったお店があった。それが「模型のアサヒ堂」だ。宇宙堂がホビーの玄関なら、アサヒ堂はプラモデル・ラジコンの玄関だそうだ。「店主の雰囲気も昔ながらの模型店のオヤジさんって感じでクセが強いですよ。でも優しい方なんでお話してみてください」と一言アドバイスをもらった。いいじゃないか。そういう雰囲気は大好きだし、僕も小さい頃頑固親父がいる玩具屋さんに育ててもらったもんだ。

 アサヒ堂へは、松本城へ行ったその足で行ける。だから松本に残る古い建築や街並み、路地なんかに入って散歩も楽しめる。美味しそうなお菓子屋さんも近所にあった。知らない街並みの先に模型店があるってだけで、心がワクワクしてくる。

 到着するなり、その外観に心打たれてしまった。これぞ模型店。感動しかない。地元の人にとっては当たり前の景色なのかもしれないが、松本の街並みを見ながらこの模型店が現れるのだ。街の歴史にもマッチしたその外観。松本のプラモの柱がここに立っているではないか。

 お店に入ると「松本城下町モデルコレクション」のリーフレットが貼ってあった。そこで店主に展示会で松本に来たこと、このお店で色々とプラモやラジコンの面白さを知ったという地元の人のお話を聞いて来店したことを伝えた。すると一言「そう。いいね。」とだけ返してくれた。でもタバコを口に運びながらの口元には笑みがあった。模型が好き、ラジコンが好きって人のことをきっと大事にするんだろうなってことがその表情だけで伝わってくる。店内を見ると模型が綺麗に陳列されている。それがこの店主の生き方を表していると思うのだ。

 ショーケースには、模型店と一緒の時を過ごしてきた魅力的な模型が、素敵な景色を作り出している。埃がかぶっていようが色が褪せていようが、楽しく作られたプラモは人の心に訴えてくるものがあるのだ。

 オヤジさんにお礼を言いながら、僕は一つプラモデルを買った。それは今度nippperの記事で紹介しようと思う。メーカーの袋やお店のロゴがプリントされた袋に入れてもらえるのも、昔ながらの模型店の良さ。ミニ四駆のかっこいいビニール袋を手にしながら松本の街を歩く。「nippper?? 知らないね。頑張りなよ」。オヤジさんの最高の激励が沁みた体に、松本の風は心地よかったのだった。

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フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。

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