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「水性ホビーカラー」と「水性カラーアクリジョン」の見分け方。モデラーとの交流で知る水性塗料の見え方。

 長野県松本市で3月16日、17日と開催された模型展示会「松本城下町モデルコレクション」で僕は、水性塗料を使って筆塗りした模型をテーマに展示してみた。僕は水性ホビーカラーとタミヤカラー アクリル塗料を愛用しているので、それぞれの模型の脇に「この塗料で塗りました」という感じでリンクさせてみたのだ。

 そうやって展示してみると、たくさんの方に聞かれたのが「これ水性塗料ってことはアクリジョンで塗っているんですよね? タミヤカラー アクリルとアクリジョンを使っているんですね」と。水性ホビーカラーとアクリジョン……塗料の性能云々ではなく「商品の姿」から区別が難しいのか! ということに気付かされた。これも実際に多くのモデラーと交流したからこその知見。同じような塗料に見えて全く違う性能だし、間違えて買うと「あれ? なんか違くない?」って絶対になる。そこで実際にゆっくり商品を見てみよう。

 左が水性ホビーカラー。右がアクリジョン。お店ではどちらの塗料も近い棚に置かれていることが多い。確かに、同じ瓶にどちらも「A」で始まる単語が大きく書いてある。アルファベットというのは実は僕たちが思っているよりもずっと読まれていない。つまり雰囲気で認識してしまうので同じ「A」が頭に来ているのは結構認識ミスを起こさせるのだ。「AQUEOUS」と「ACRYSION」。これを店頭でふわ〜っと見ていたらきっと同じ塗料に見えるだろう。

 もうこればっかりは日本語をしっかり見るしかない! 「水性ホビーカラー」、「水性カラー アクリジョン」。どちらの商品も「水性」で始まっていて、こっちもややこしい!! でも日本語なら落ち着いて読める。

 水性ホビーカラーと水性カラー アクリジョンの商品の姿は本当に似ている。しかし中身は全くの別物。塗料を薄めるための溶剤だって異なる。せっかくなので、次回から水性ホビーカラーと水性カラーアクリジョンの違いを細かくまとめていこうと思う。

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)

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