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お正月にプラモを囲んで話をした/お屠蘇気分とタミヤと家族と。

 正月にみんなが集まる中でプラモを広げられる?みんなの集まる中で気分よく広げられ、横で眺めてる家族ともああだこうだとお喋りのきっかけになるような、都合のいいプラモがあるんじゃない?そんなことを考えて今年ワタクシが選びましたのは…

 「こちら、干支ミニ四駆『辰年』になります」

 箱を見せた次点で好反応だったね。干支をモチーフにしたミニ四駆は実は以前にもあって今年は14年ぶりの展開。箱デザインの「お年賀」感も高まっていて大変ありがたいプラモである。「コレ話に聞く『最近のミニ四駆』?モーター真ん中に入ってるって本当?僕が作ってもいい?」
と珍しく弟が名乗りを挙げる。彼も昔ミニ四駆を嗜んだ世代。大変いい展開になってきて嬉しい。

 「あの、ソレ何やってんの?」
 タイヤの部品をモミモミしながら組み進める気配がない。
 「昔ミニ四ファイターがタイヤは良く揉んでからホイールにはめるって言ってなかったっけ?」

 自分は知らない……弟とは6歳違いなので経験しているブームの時期が違うのだ。お手本にした情報にも差があるんだろう。そこからどんどん昔話が膨らんでいく。思い出の依り代になるんだなミニ四駆は…
…。

 「え、コレもしかしてモーター真ん中に入ってなくない?古いんじゃない?」
 「モーターが真ん中に入ってるシャーシより後に出たやつです」
 「ハーゲンダッツ持ってきたよ~」
 「なんでこんなとこ(ギヤカバー)がねじ止めなの?!」
 「良く外れるトコだから改良されました」
 「コーヒー淹れたよ~」

 黙っていてもなんか食べ物が補充されていく正月の居間。俺たちの今。30分もあれば組めるんじゃない?と帰り支度を始めるタイミングで作り始めてしまった弟はシール貼りに1時間以上かかりトータル2時間程で完成した。2次ブーム末期(98年)以来26年ぶりのミニ四駆だったという。帰り支度を始めた所から弟の嫁さんを2時間も付き合わせてしまった。ゴメンナサイ。

 出来上がった干支ミニ四駆はそのまま帰り際に玄関に飾ることにした。実家は作り付けの靴箱の上が電話台兼飾り棚(?)になっている典型的な昭和住宅で今は正月飾りが陣取っている。見慣れない本の上にミニ四駆を置くと弟は言った。

「実は新刊が出ました。宣伝よろしくお願いします。ごきげんよう。」

文響社
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 いい正月だったな。結局自分は組んでもいないのに、たくさん話ができたし、たくさん「プラモができた」気がするよ。

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HIROFUMIXのプロフィール

HIROFUMIX

1983年生まれ。プラモデルの企画開発/設計他周辺諸々を生業にしています。

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