

アメリカ製のカープラモと言えば’60年代の華やかなクルマ(とキットたち)に注目が集まりがちですが、2021年型のフォード・ブロンコがすごい存在感のパッケージだったので買いました。今年発売のすごく新鮮なプラモデル。パーツの佇まいから「現代的なプラモデルの作法でアメリカンカープラモと呼べるものが楽しめる!」という印象を受けます。アメリカンカープラモの大きな流れを作った偉大なるメーカー、amtの最新スタイルを味わいましょう。そうそう、Amazonの商品名には1/24と入っていますが、キットのスケールは1/25ですので誤解なきよう。

ハコを開けるとすんごくコンパクトなボディが出現。実物の全長は2ドアモデルで4440mmとあり、日本車でいうとHONDAのヴェゼルやマツダCX-30、スバルのXVなんかに近いのですが、幅が広くスクエアなスタイリングなので堂々とした風格があります。フェンダーが別パーツになっていたり、モジュール式のハードトップが別パーツになっていたりして、グレード違いのバリエーション展開を感じさせるだけでなく「パーツごとの塗り分けがめっちゃ楽そう」というのがいい。

クリアーパーツは透明、スモーク、クリアーレッドの3種類が最初から入っています。スモークもクリアーレッドも自分で塗るのはけっこうたいへん。さらにフロントウィンドウは周囲の黒フチが塗装済み。アナタはボディカラーとインテリアカラーだけに集中して「自分のブロンコ」を手に入れてね!というメッセージが込められています。すごく嬉しい気遣いだ……。

ラダーフレームやシートのパーツ分割もオーソドックスなもので、ディテールも細かすぎず大雑把すぎず、「こういうのがいいんですよ!」と言いたい塩梅に満ちています。先ほどお見せしたクリアーパーツ以外は全部白いプラスチックなので、とにかくドカンと完成させたい人はお好きなボディ色とツヤ消しの黒の2色を用意するといいでしょう。

気になる駆動系ですが、エンジンは再現されておらず、シャシーの下面に見えるトランスミッションやオイルパンがパーツになっているのみ。ボンネットが空っぽなのはちょっと寂しい気もします(古き良きエンジン入りカーモデルの良さを懐かしむ米国のモデラーからもそれを嘆く声が聞こえてきます)が、イマドキのクルマはボンネットを開けてもエンジンは樹脂カバーと配管でギッチギチに覆われていていることを考えると致命的な欠点とは言えないでしょう。

日本ではフォードが市場から撤退してしまいましたが、現行モデル(6代目)のブロンコはこんなに現代的な見た目になってるんですね〜。ちなみにタミヤからはアーリーブロンコと呼ばれる初代モデルも最新のブロンコもRCカーとして発売されているので、本国では昔から大人気のクルマなんだなということが間接的にわかります。アメリカからやってきた最新SUVのプラモデル、だいぶZ世代の香りがしますが仲良くなれば新しい楽しみを教えてくれるはずです。みなさんも、ぜひ!