

ポルシェ911って、すごくアイコニックな車だなと思う。クリクリしたヘッドライトやリアにエンジンがあることで生まれる少し膨らんだボディライン。古い911を見ても、新しい911を見ても、なんとなくポルシェだってわかる。そんなアイコニックな911にはレース仕様もあれば、オープンカーもあるしカスタムカーだってある。自分がもし、911に乗るとしたらどんな911に乗りたいだろうか。

自分だけのカスタムカーを考える時、プラモデルはその手助けをしてくれる。カーデザイナーのように粘土を削って自分だけのスタイリングを作るのは難しい。でもプラモデルなら、もう形が見えているボディを切ったり貼ったり色を変えてみたりして自分の理想を探していける。そしてそれは金属を削ったり溶接したり、ガレージをビニールシートで養生したりしなくてもできるのだ。
僕が911に乗るとしたら、ちょっとスパルタンなレース仕様で、リアフェンダーの張り出したボディ。でもボディカラーは地味なグリーンとかがいい。

「ポルシェ ターボ RSR 934」は930ターボをベースにしたレーシングカー。タミヤからはイエーガーマイスターカラーをイメージさせるオレンジの成形色がカッコいい1/24のプラモデルが出ている。これをダークグリーンに塗って自分の理想のポルシェ911を考えよう。
黒の成形色の部分はそのまま、それ以外のパーツはシルバーのスプレーを吹いてみる。別にリアルな車が作りたいわけじゃない。なんとなく「自分の理想のポルシェってなんだろうな」と考えるだけだから細かいところは気にしない。反面、ボディカラーはすごく大事なので自分の持っている塗料やお店の棚を眺めながら、どんな色がいいか悩む。手元にあったダグラムカラーのダークグリーンが似合いそうなので塗ってみよう。


このプラモデルのいいところは、ボディがドーンとそのまま911にしか見えない形で入っているところだ。塗り分けがしやすいように細かなパーツに分かれているプラモデルもありがたいが、こんなふうに「好きな色に塗った瞬間に完成形がパッと見える感じ」というボディもいい。

完成した僕のポルシェ911を眺めてみると、暗いグリーンが自分らしくていいけれど、どうせポルシェならもうちょっと派手な色でもいいかなとも思う。そう思ったらもうひとつ買ってきてまた好きな色に塗ればいい。箱を開けたら毎回同じものが入っていて、同じ組み味で、何回もチャレンジできる。そこがプラモデルのいいところ。ポルシェならなおさら、その楽しみが際立つのだ。