

タミヤの1/24 スポーツカーシリーズ最新作、ポルシェ 911 GT3 RSが発売されました。実車はスッピンのツルシで3378万円です。それがプラモデルなら実売4000円以下で手に入れられて、オーナーも知らないところまでバラバラにして眺めたり、自分の好きな色に塗ったりできるのです。そう、このプラモデル、マジで何色に塗っても良い。プラモデルなんだから当たり前……じゃなくて、実車も本当に「何色にでも塗りまっせ」と書いてある。そんなことあります?
発表されたその日から「いやー何色に塗ろう」ってずっと考えていました。商品ページではパールホワイトとガーズレッドがサンプルとして紹介されていて、説明書ではそれに加えてブラックが「実車車体色」として紹介されています。この3色はポルシェの公式ページを見ると「スタンダードカラー」という括りになっています。

これに535,000円追加で支払うと、GTシルバー メタリック、アイスグレー メタリック、アークティックグレーという3色のスペシャルカラーが選べるようになります。もっと違う色が欲しい人は2,313,000円を支払うと「ペイント トゥ サンプル」というポルシェの用意した100色以上のラインナップから選んだ色を塗ってもらえます。
そしてさらに……そこにも自分の欲しい色がない場合は4,787,000円を支払えばあなたの希望通りの色を専属のカラーリストが専用の塗料をイチから開発して塗ってくれます。ポルシェに送る色見本は塗料を塗った板でもいいし、なんなら好きなジュエリーや腕時計、お気に入りのシャツやスカーフ、マニキュアの色でもOKなんだとか。

タミヤが白いプラスチックを差し出すのは、「塗るのがオススメだよ!」というポイントを示すとき。ポルシェ 911 GT3 RSの実車販売ページを見ると内外装のあらゆるところがカスタマイズ可能になっていて(そしていちいち目玉が飛び出しそうな価格設定がされていて)クラクラしますが、プラモデルを作る僕らは幸いなことに数百円の塗料でボディやシートやホイールを好きな色に塗れます。

私はどうしても淡く光沢のある水色でこのクルマを見たかったので、綾波レイの髪の毛をイメージした「レイ ライトブルー」を塗装しました。パッケージからボディカラーの塗装指示があるものをかき集めて組み付け、まとめて一気に塗ります。じっくりと乾燥させている間に、落ち着いてシャーシやキャビンを組み立てられるのがカーモデルのいいところ。

実車で黒い樹脂がむき出しになっているところやカーボンコンポジットが採用されている部位はだいたい黒いパーツが用意されています。いくつか塗装したほうが見栄えの良いパーツもありますが、そこまで難しいものじゃないので安心して。そしてなにより、どのパーツも大きなノリシロでボディを汚さずに接着できるよう考え抜かれた設計がタミヤのカーモデルを組む喜びと言っていいでしょう。

ボディサイドに入る「GT3 RS」のカラーは4色から選択可能。余白も少なく発色の良いデカールなので「クリアーコートをしなければ……」という強迫観念に駆られなくても大丈夫。できることを着実にこなしましょう。そうそう、ボンネットとルーフに貼るでっかいCFRPのパターンが入ったデカールが目立ちますが、実車ではCFRPを塗料で覆い尽くすことも可能ですから「貼らない」というのもポジティブな選択肢です。

「プラモデルはユーザーが好きに塗れるから自由なのだ!」とは申しますが、実物があるとどうしても「これって実在する色かしら……」と気にしてしまうのもまた事実。しかしポルシェの公道最速マシンは装備から色までオーナーがこだわり尽くして発注できる、事実上オーダーメイドのカスタムカーに近い存在です。ホントなら4000万円は必要な遊びを、机の上で気ままに楽しめるタミヤの最新カーモデル。十人十色でずらりと並べてもよし、お気に入りの何かのそばに置くために色を選ぶもよし。白いパーツが、今日も明日もあなたに塗られるのを待っています。それじゃ、また。