希釈した模型用塗料をハンドピースのカップやペーパーパレットなどに手早く移せるだけで、プラモの塗装は超快適になります。それを可能にするハイキューパーツの「DPボトル」を今回ご紹介します。模型用に開発されているので、一般的なラッカー塗料への耐性もありますよ(強力な溶剤などの使用は推奨していません)。
セラミック製の攪拌用の球が最初から入っていて、蓋も片手でパカっと開閉可能。塗料を注ぐことに関してのすべてが備わっています。高密閉容器ではないので長期間置いておくと少しづつ揮発しますが、使ってみた感じ不便な思いをしたことはありません。50mlを選択しているのは、ちょうどいい感じに使い切れる量だから。使い切ったら再度足す……の繰り返しで使っています。
僕にとってこのボトルは、最強の「クリアーコート」系塗料の基地となっています。最近はクリアーコートに関してはラッカーと水性を併用しているので、溶剤耐性もあって手軽に注げるDPボトルが欠かせません。デカールを貼る前の光沢コート、仕上げのつや消しとコートするたびに塗料をいちいち準備していたのですが、その工程ともこのボトルのおかげでおさらばできたので、一気に塗装スピードが上がりました。
たかがボトル。されどボトル。しかし、よく使う塗料のためのボトルというのは模型塗装において大きな力をあなたに与えてくれます。
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)