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キミのための面白モビリティを/アオシマの「ホンダ モトコンポ」

▲コレがバイクのカウルとはお釈迦様でも気がつくまい。

 figmaのゴールドシップちゃんをお迎えしたらセグウェイが入ってなかったんですね。figmaのR・田中一郎くんには轟天号がついてたのに!……ということでゴルシちゃんに似合うおもしろモビリティで何かないかと積みプラの中からチョイスしたのがこちら。

 1981年にホンダから「持ち運べる原付き」というコンセプトで発売されたユニークな見た目のバイク、モトコンポ。僕が初めて知ったのはOVA版「逮捕しちゃうぞ」でした。

 こちらのキット、発売日は2021年ですがパッケージには「昭和50年代の金型を使用」とあり、作ってみると確かにちょっと気になる部分がいくつかありました。

 クラッチカバーにHONDAの刻印がありますが、小さいので上下が分かりづらい。今のキットなら上下の組間違いを防止するためにダボ穴に切り欠けや凸をつけて、間違った向きではハマらないようにしますが、そういった工夫はありません。

 フェンダーステーの取り付けの正解は今もわからない。取説も昭和の手書きのままなんですね。そして取り付け位置や角度は曖昧。なんとなくで組み付けました。

 カウルをはめるダボ穴を加工すると、後ハメ(合わせ目消しと塗装を終えてからハメ込むこと)ができるようになるので、カウルの合わせ目を消したい方におすすめ。今回は合わせ目をパテで埋めたらメッキパーツの取り付けで隙間ができたりと、ちょっと失敗。皆様は仮組みしてチェックしてから作業しましょう。

 デカールは丈夫で余白もなく、とても扱いやすいのがGOOD!デカールは2色のバリエーションが用意され、ボディカラーに合わせて使い分けできます。元が古いキットだからといってまったく気が利かないわけではないんですね。安心して好きなボディカラーで塗れます。

 塗装で表面が多少ゆず肌になってもツヤありのクリアーを吹けばなんとかなる!……ということでゴルシちゃんを乗せて完成です!どうですかこのシンデレラフィット。満足そうな笑顔がステキ!ゴルシちゃん付属の握り手でそのままハンドルを握れちゃいます。なおハンドルをマッキーで塗ったら、ゴルシちゃんのお手々が真っ黒になったので、皆様は塗装しないよう注意。ごめんねゴルシちゃん。

 キット自体は古くても、完成すればきちんとモトコンポの形になります。僕は接着剤で固定しましたが、実車どおりの変形機構をしっかりと備えているので、箱型へ変形させることも可能です。残念ながら同スケールのシティのプラモデルは存在しないので、私はかわりにランチア・デルタを組んで隣に飾ります。では皆様、お手元の美少女プラモやfigmaの隣にぜひモトコンポを!

優しい人間
優しい人間

1988年生まれ。ニッパーを読み始めてからガンプラだけでなくミリタリーにも手を出し始めた。普段のお仕事は重機オペレーター。

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