

全6枚のショータイム!PLAMAXライディーンです。箱を開けると金色のパーツがお出迎えしてくれます。考えてもみてください。飛行機模型も艦船模型も戦車模型も「それっぽい単色」のプラモデルが多いなかで、ライディーンだから金色なんですね。そのまま組んでも存在感バッチリ、表面のビヨビヨした模様もなんだか神々しいです。

このプラモデルの原型は速水仁司氏。かつて『月刊ホビージャパン』を読んでいた自分は「プラモデルの作り方を知りたくて読んでいるつもりなのに、こんなにカッコいいフルスクラッチモデルで固定ポーズのロボットを見せられても自分にはどうすることもできない!作れないし買えないものが雑誌に載っているなんてズルい!ズルじゃありませんか?」と思っていました。
時は流れ2023年、「当時の造形をそのままプラモデルに置き換えましたので皆さんにも作れますよ」というプラモデルが発売されたのです。普通のニッパーと接着剤があれば、憧れのライディーンが誰にでも組める!民主主義です。

パカパカとパーツを貼るだけでこの眩しい胴が出来上がり、身も心もヤングだった頃の自分が心のなかにフェードイン。エッジの立った硬質な雰囲気と筋肉質な勇者の風格がそこにあります。
動かないプラモなんて……と言わずに組んでください。動くプラモだとこんなにガシッとした造形にはたぶんならないし、なにより鍛え抜かれた体幹がぐぐっと前屈みにチカラを込めている様子は味わえないのではないでしょうか。

ハの字に大きく開いて大地を踏みしめる脚部はスネの真ん中のパーツが弓なりに湾曲していて、膝やフトモモが動くプラモデルとはまったく違う構造になっているのが楽しい。組んでいてびっくりしたのは、右足と左足がそれぞれ別のワクに収まっているので一本ずつ集中してパーツを切って組めるところです。

このパーツはフトモモ。腰のブロックにハマるところとスネのブロックにハマるところも角度が決まった差し込み部が用意されているのもわかります。
また、全身金色のパーツでも塗装してから組み立てることもまあまあ考えてあります。合わせ目を消してマスキングをたくさんして塗るのもアリだし、各パーツをバラバラに塗ってから組み立てるのもお好みのコースが選べる内容です。

ライディーンはいわゆる靴を履いた造形じゃなくてパンタロンの裾からかかとが見えているようなデザインなのですが、かかとパーツがつま先のフタになっています。スネブロックと合体すると地面にビタッと接地します。思わず「ライディーンが立った!」と叫んでしまいました。


正面から見ると、カブト〜肩にかかるロングヘアーのような部分がこれだけ歪んだ造形になっています。左右対称なカタチの硬いブロックが関節で動くロボットプラモと違い、動きに合わせて全体が自然に曲がったような造形をデザインに合わせて表現していて、速水仁司氏の造形パワーを感じます。


最後の組み立てはゴッドゴーガンを構える瞬間!おもしろいのは親指だけかと思ったらシャフトの真ん中に細長い出っ張りがあって、これが左手の人差し指に開いた穴にガコンと収まります。楽しい〜!

金色のまま全部組み立てたら、まさに神々しい勇者の姿。グッと屈んだ上半身、大地に踏ん張るスマートな脚、そしてこちらをキッと睨みながら矢をつがえているポーズが最高に決まります。速水仁司氏の造形に憧れたすべての人と、今知ったけど超かっこいいじゃんと思った皆さんにも組んでもらいたいキットです。