箱を開ければドリームパーツてんこ盛りの車模型! それが青島文化教材社の「1/24 ザ・モデルカーシリーズ No.55 スバル K88 サンバー ハイルーフ4WD 1980」です。
スバルを代表する長寿車種(2012年に自社生産は終了。現在はダイハツからOEM供給を受けるモデルとして続いています)で、このキットは3代目の「剛力サンバー」と呼ばれたモデルの後期モデル「K88型」をキット化しています。箱絵から既にワクワクな装備が見て取れますが、箱を開けるとさらにお宝がざっくざく!
ランナーを見ているだけでも、こんなに楽しい車模型、なかなか無いですよね。ちょっとアクセサリーのセレクトが尖りすぎています。尖りすぎて銛で突いちゃいますからね。ガンプラに装備すれば、まもなくビルドファイターズなパーツですよ。こんなドリームパーツを満載にできる車模型、本当に最高です。
このサンバーは、かつて静岡にあったメーカー「今井科学」より発売されたもの。その金型を青島文化教材社が引き取り、ザ★モデルカーシリーズのラインナップに加えたものです。金型自体は昭和50年代に開発されたものですが、各パーツの形状も良く、今でも楽しく作れるプラモです。そこに現在のクオリティのホイールを追加して、より見映えを良くしています。
車の細部を突き詰める模型ではなく、昭和50年代の思想が閉じ込められたプラモデル。噛み合わせの簡素なパーツ構成でステアリングが切れたり、タイヤがコロコロと回せたりと、実車の精密再現よりもトイ的な要素を盛り込んでいます。しかし、アウトラインはしっかりと「サンバー」の魅力を楽しめる模型です。長年愛されているデザインに、素敵なアクセサリーパーツがどっさりなこの模型、普段車模型を触ってない人も楽しめること間違い無しなので、ぜひ作ってください。
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)