アオシマからランボルギーニ・アヴェンタドールのプラモデルが新発売……ということでアオシマの公式サイトで検索したら少なくとも16回製品化されています。もちろん色違いをカウントしているのもあるんだけどさ、どんだけアヴェンタドールの人気があるんだという話です。しかもですね、今回紹介するのは最新作「LBワークス ランボルギーニ アヴェンタドール リミテッドエディション Ver.1」です。タイトルからして今後”Ver.2″が発売される雰囲気がムンムンしますね。ヤバい。
なかでもリバティウォークシリーズは同名のカスタムショップが手掛けるど迫力のエアロパーツを装着したバリバリの改造車を模型化していて、さらに色分け済みでフルカラーの説明書まで入った超豪華仕様。で、上の写真を見ればわかるんですけど元のアヴェンタドールにはない巨大な後付けオーバーフェンダーが最初から造形されています。
そもそもカスタムカーのプラモデルって「ノーマルのクルマにカスタムパーツをセットしておいたので自分でなんとかしてくっつけてください」というのが昔は当たり前だったんですよね。たとえば最近再販されたアオシマの「ワークスの鷹」シリーズのセリカを開けてみると、ノーマルの赤いセリカにシルバーのオーバーフェンダーやチンスポイラーが入っていて、自分で切った張ったしてカタチにするスタイルです。幸いパーツはピタッと合うので組み付けにはそんなに困りませんが、ホイールアーチを切り欠いたりとややテクニックが必要な部分もちらほら。
どっこいこのアヴェンタドール、なんとLBワークスシリーズでVer.1、Ver.2（フロントディフューザー・ホイール・リヤウイングの新規パーツが追加）に続いて、リミテッドエディションと銘打ってボディがまるごと新しく設計されています。金型って高いんだぞ！ノーマルもカスタムカーも、カスタムカーのさらに新しいのも、ぜんぶ専用で新たに作り直されているというのはもう、アヴェンタドールがめちゃくちゃ売れるという自信と、世界的にクールだと認知されているリバティーウォークのブランドのパワーと言うほかありません。
ひとつのクルマを何度でも味わうための調味料として重宝がられた「カスタム」という概念に対して、「かっこいい！誰にでも作れるように難しい加工がいらないプラモデルにしよう！よし、ボディまるごと新規設計じゃ！」という豪快な方法で対峙し続けるアオシマのLBワークスシリーズ。実車のとんでもないラグジュアリーさをある意味プラモデルでも再現していると言えましょう。本当に誰にでも組める内容になっているので、ぜひともその富豪っぷりを味わってください。限られた人にのみ許された超高級車のカスタムごっこが、両手を広げて満面の笑みであなたをお待ちしています。
模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。
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