先頃、GSIクレオスの定番商品だったデカール軟化剤「Mr.マークソフター」がリニューアルしました(Mr.マークセッターも同時にリニューアル)。これからの時代を見据えて、より環境にやさしい溶剤に変更されただけでなく、デカールを軟化させるパワーがアップし、半光沢やつや消し塗料の上からでもしっかりとデカールを密着させることもできるようになったのが特徴です。今回僕も実際使ってみて「短時間でデカールがテロテロになる〜」ってちょっとびっくりしました。その使用感をお届けします。
マークソフターというのは、曲面や凹凸があるところにデカールを貼る際に強い味方になってくれるマテリアル。貼る箇所にあらかじめ塗る、もしくは直接デカールに塗ることで、デカールが柔らかくなり、曲面や凹凸により馴染むようになります。上のポルシェ 911 カレラRSR ターボは、ツルツルの成型色の上からMr.マークソフターで柔らかくして、デカールを曲面に密着させました。強引にデカールの上からビシャビシャ塗っていったら、デカールのシワが自然と伸びて、曲面にピタリと密着したんです。すんごいパワーで馴染みます。
ポルシェの時はツルツルの光沢面に密着させました。そして今回はツヤ消し塗料(タミヤのラッカー系スプレー)で塗ったメカに貼ります。ツヤ消し塗料というのは人間の目にはほとんど見えない細かい凹凸で、光を乱反射させているのでツヤが無いように見えます。この細かな凹凸がデカールの密着を妨げるのです。
新たなMr.マークセッターの力を使えば、ツヤ消しの上でもしっかりと密着するとのこと。早速ツヤ消しのラッカー塗料を塗ったロボットで実践。まずはデカールを貼る箇所に、あらかじめMr.マークソフターを塗ります。
丸いラウンデルはちょっとシワが寄ってしまいましたが、これは僕のイージーなミス。もしMr.マークソフターを使用しないで貼っていたら、もっとシワシワ&ちゃんと密着していないという仕上がりになたことでしょう。
デカールを柔らかくする力は従来品よりも格段にアップしていて、あっという間にプラモのディテールやアウトラインに馴染んでいきます。この力は本当にすごいので、ぜひ使って実感してください。ただし、水性ホビーカラーの上に塗る時は色々注意が必要みたいです。次回、水性ホビーカラーをメインに使用している僕が実際に試してみます! そちらもお楽しみに。またね〜
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)