シタデルカラーには筆塗りでさっと「光沢」にすることができる便利塗料「アードコート」というものがあります。ピンポイントで光沢感を出した時ももちろん便利ですが、もうひとつ「デカール貼り」の下地準備に超便利なんです。特にシタデルカラーの様に塗装すると艶消しになってしまう塗料においては最高のパートナーです!!
シタデルカラーは艶消しなのでそのままデカール貼っちゃうと艶消しの微細な凹凸が密着を妨げて「シルバリング」というデカール部分だけしらっちゃけたりする現象が起きてしまう事が有ります。これを防ぐ方法のひとつとして塗装面を「光沢」にする方法があります。なのでまずはデカールを貼る前に今回の主役「シタデルアードコート」をさっと筆塗りして光沢クリアーにしちゃいましょう! 下のリンクの商品が現在販売しているシタデルカラーのアードコートです。24ml入っていて1回買えば何年も使えます!
アードコートを塗るとこんな感じで表面がヌルテカに。完全に乾くまで触らない様に待ちます。
そんな時はこれ、マークソフターの出番です。簡単に言うとデカールをふにゃふにゃふやかす液です。コイツをデカールの上からひとかけして数秒待ったらお湯をつけた綿棒を転がすように優しく撫でつけて密着させます。シタデルカラーの上に塗っても塗膜に影響はほぼありません。マークソフターの影響でデカールは非常に破れやすくなっているので注意して下さいね。
乾燥させるとこんな感じ。バッチリ密着しましたがこのままだとデカールが剥がれやすい&表面がツヤツヤのままなので上からシタデルカラーの「ラーミアンメディウム」を塗ってあげましょう。このラーミアンメディウムはデカールの密着以外には塗料を均一に滑らかに薄めることもできるすごい塗料なんですが、その効果は別の機会にご紹介します。今回はデカールの密着&しっとり滑らかなつや消しになる様子をお届けします。
缶スプレーを使うことなく、筆塗りでしかも厚塗りになることなく光沢感をプラスすることができる「アードコート」。本当に便利で、センサー類にチョンと塗るだけでもきらりと光るアクセントにもなります。様々な模型に応用が効きますね! デカールを貼る箇所の下地を作るのにも重宝しますよ。筆塗りでツヤをコントロールできるアードコート、ぜひあなたの塗料ストックにお迎えください!
1989年生まれ。模型ホビーを愛してやまない雑食ライター。ステイホーム期間をきっかけにラジコンカーにはまり気味。