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エクスプラスのガメラ1999は甲羅を組む過程に最高のエクスタシーがある!

 京都行きたいな〜ということでガメラ。1999だから『ガメラ3』ですね。ガメラのプラモデル、関節は動かないしプラスチックは1色だ。でもそこには動かないからこその、単色だからこその楽しさがある。手早く組めて、塗装の可能性が無限に広がっていて、キャラクターのデザインやポーズが損なわれることなく伝わってくる。私は不動の単色プラモを応援したい。さて、このガメラの大トロは甲羅だ。甲羅なのでみなさんも甲羅を組んで「すっげえ」と言ってほしい。必ずニコニコしながら組むことになる。

 甲羅を担当するパーツは4枚の枠に収まっています(正確に言うと腹側の蓋をするパーツもあるよ)。魚の鱗のように折り重なった硬い外皮を再現するのに「なんとなくワンパーツで立体的にしておいたよ」という方法もあっただろうけど、このプラモデルではあえて一枚ずつバラバラにしてそれを組み付けていくということにした。一見とてもめんどくさそうだ。

 まず土台となるパーツを用意します。すべての穴が前方後円墳みたいなカタチをしていて、パーツの取り付け位置や向きを間違えないようにしてあるのがおもしろい。さらに穴の近傍には数字が彫り込んであるので、外皮のパーツ番号を対応させながら組めるという親切設計。全部で30個ほど取り付けることになるぞ!

 ばらばらになった外皮のパーツの裏側にも数字が彫り込まれている。この数字を合わせて土台にはめ込んでいきます。枠とパーツをつないでいるゲートの部分は丁寧にニッパーで切り取って、少し残ったらデザインナイフやヤスリで削り落としましょう。あまりにぴちーっと並ぶので、お互いが干渉すると甲羅がガコガコするぞ!

 説明書に書いてある順番をよく見ながら外皮をはめ込んでいきます。ハメ込むだけでもまあ固定されますが、心配な人はワキから流し込み接着剤をツッと一滴流しておきましょう。まずバラバラになることはありません。ガメラの甲羅を一枚ずつ貼るってめんどくさそうなんだけど、有機的なカタチをしたものが隙間なく(でも正しい重なり合い方で)組み合わさっていく「体験」を売っているんですねこのプラモデルは。組んでいるとなんだかニコニコしてしまうガメラの甲羅。さて、全身が組み上がったらどんなふうに塗ろうかな!

からぱたのプロフィール

からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。

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