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タミヤ戦車模型のエスプリが形になっているスーパープラモ「ルクレール」で見る“今の戦車のかっこよさ”。

▲フランス戦車史とルクレール両方について学べる冊子もセット。当時のタミヤフランス人スタッフが入念にリサーチしたことも記されています。超豪華だよ!!

 フランス独自の最新車両を、当時のタミヤフランス人スタッフが成し遂げた実車取材に基づいて開発されたスーパープラモデル!! それがタミヤの戦車模型「1/35 ミリタリーミニチュア」でラインナップされている現用戦車の中でも屈指の完成度で、多くの人にオススメしたい「フランス主力戦車 ルクレール シリーズ2」です。

▲後ろ姿のかっこよさ!! 現用戦車は、ガンダム味もあり、キャラクターモデルを楽しんでいる人にも馴染みやすいと思います。アーマーのディテールとかドキドキしますよ

 このルクレールの車体でまず見てほしいのは、美しい滑り止めとこだわりの足回り。足回りなんてサイドスカートアーマーでほとんど見えなくなっちゃうのに、中がすごいのよ!! 早速見て行きましょう。

▲タミヤ現用戦車シリーズでぜひとも体感してほしいのが、表面の滑り止めのディテール処理。スーパー目の細かい紙やすりのようにザラザラとした凹凸が表現されています。かっこいい!!
▲アーマーの発想はその時代の戦いを映す鏡。現代では大規模な戦車戦は少なくなり、市街地戦などで歩兵が携行する武器などに対処する必要性が高くなりました。そういう装甲強化の歴史をプラモを通して知れます

 増加装甲ってプラモ好きの夢でもありますよね。第二次世界大戦では板や網だったものが、現代ではスラットアーマー、爆発反応装甲などなどさまざまなものが登場しています。現用戦車のプラモはそう言った装甲のある無し、違う装甲を取り付けているなどでバリエーションが展開もされたりするほど重要です。ルクレールは交換可能なモジュラー装甲が採用されていて、キットでもその一端を組みながら楽しめる箇所(主に砲塔、次の記事でお見せしますね)があります。モジュラー装甲とは、戦車の基本構造の上に複合装甲や中空装甲のモジュラーを装着したもの。被弾した際にその部分だけ交換して、短期間で戦線に復帰することが可能です。しかも、新装甲が誕生した際にも、このシステムなら装甲を取り替えるだけで良いので、即座にバージョンアップもできるみたいです。すごいですね〜。

▲キャタピラ(履帯)はベルト式。昔の戦車とは全然雰囲気が違いますよね!
▲ホイールだけでなくスタビライザー、リターンローラーまで細かくパーツ分割。入念な実車取材の結果がランナーに収められています
▲足回りのパーツが細かくなっているので、左右ががたつかないようにするための組み立て治具がセットされます。これでサスペンションアームの位置を整えて接着できます
▲完成!! 出来上がってみるといつのも戦車だな〜という感じなのですが、組んだ人だけがわかる奥行きがこの中にあるんですね
▲車体の装甲パネルの下にある横棒が、スカートの糊代。ここにスカート内側にあるレールがピタ〜っと合わさります。そこに流し込み接着剤をちゅっと流すと、サイドスカートアーマーがピッタリと貼り合わさります。とっても気持ち良いです
▲この無駄のない「箱」感。これが僕たちが生きる時代の戦車です

 細かな足回りができ上がると、あっという間に車体の形が見えてきます。現代の西側諸国の戦車はこのように、無駄のないデザインが多いです。箱みたいでなんだか寂しいなぁっと思う人もいるかも知れません。しかし、表面のディテールなどは見どころ満載で、実際に立体にして手に取るとワクワクするもんです。

▲滑り止めや各ハッチのピキピキのディテールが最高。これでも十分なのに、タミヤは純正のエッチングパーツも販売していて、さらに解像度アップも可能です。すげ〜〜

 車体や足回りだけでもドキドキワクワクがいっぱいの傑作プラモ「タミヤ フランス主力戦車 ルクレール シリーズ2」。ドイツやイギリス、アメリカの車両とかに比べるとちょっと馴染みが薄いフランス戦車をとっても丁寧に開発してる、タミヤミリタリーミニチュアのエスプリが形になっているスーパーな戦車模型です。ぜひ作ってくださいね!!! 次回は砲塔のかっこよさをお届けします。またね〜。

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)

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