スタンダードな直線刃なニッパーしか使ったことがなかった私。工具売り場のニッパーコーナーを見ると特殊な形状のニッパーが結構あるんですね! その中でも気になったのが今回ご紹介する「ツノダ ステンレスベントニッパー」。刃の角度が60度に曲がった、面白いニッパーです。
説明書の指示で、余分なディテールをカットする時、奥まった箇所のピンをカットしたい時などに、角度のついた刃がとっても便利。通常のニッパーでカットしようとした時に、刃が余計な箇所に当たってしっかりと添えられない……そんな経験をしたことがある人も多いと思います。60度に曲がった刃が、ピンセットのツル首タイプのように、普通のニッパーではアクセスしにくいところに、スッと刃が入っていきます。
このステレンスベントニッパーは、自作のアクセサリーや電子部品の製作にもチューンされているので、金属線もカットできます(詳細なスペックはこちらからどうぞ)。その分、刃が少し厚めとなっているので、完全にプラモ用にチューンされてはいません。切り口が少しだけ荒くなりますが、初手で一気にディテールをカットできるので、その後デザインナイフで整えるのも楽です。
両刃ニッパー、薄刃ニッパーの切れ味がバキバキにせめぎ合いを繰り広げて、今では通常のニッパーが超高品質になりました。今回、このような角度がついた刃のニッパーを使ってみてとても便利だと感じました。プラモ用に完全にチューンされて、スパッとカットできる角度付きニッパーがもしかしたらもう発売されているかもしれない……欲しいぞ! って思うくらい興味が湧いたので、さらにこのようなニッパーに目を向けてみようと思います。特殊形状のニッパーでこれいいぞ! ってのがありましたら、ぜひ寄稿してください。それでは!!
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)