
カーモデルのボディの内側や海外のミリタリーモデルでしばしば見かける「パーツの裏側から出ている丸/半円の出っ張り」。これはイジェクタ(いわゆる突き出しピン)の長さ不足や、成形品とコアの摩擦係数を高めてキャビティからの型離れを良くするための仕掛けです……とか専門的なことを言われても、あくまでそれらは製造の都合であります。我々ユーザーはこれをキレイに切り取りたい、しかしニッパーが届かんしそのためにモーターツールを持ち出すのもめんどくさい。

そこでハセガワから新たに発売されたプラ用エンドニッパー【喰切タイプ】のススメです。私はかつてツノダの「カクッとニッパー」がこれをすべて解決してくれるのではないかと思って買ったのですが、実際は刃先の図体が大きすぎて使えない局面にもしばしば遭遇してきました。しかし、ハセガワが発売したエンドニッパーは写真下に示したように刃を向かい合わせに付けたコンパクトな先端を備えています。

この特殊な刃のおかげでパーツ裏の不要な出っ張りを簡単に切断できることは、いちいち書かなくてもなんとなく想像できるでしょう。これは「他の工具よりも優れた能力を持っている」というタイプのものではなく、替えが効かない特化型の局地戦用アイテムです。

スケールモデルに限らず、「ガンプラのパーツのダボやピンを根元から切り飛ばしたい」「飛行機模型のコクピットの底にある出っぱりをなくしたい」など、狭くて深いところにある出っ張りにアプローチするには最適な工具です。刃が湾曲しているのでカットした跡は少々残りますが、真っ平らにしたい場合はヤスリを併用するなど各自工夫しましょう。

一般的な工具ではないため形状が特殊で、刃の付け方もかなり難しいことが想像できます。ゆえに少々高価に感じられるかもしれませんが、カーモデルや海外製のミリタリーモデルをじゃんじゃん組む人ならばこの工具が必要な場面に遭遇し、どう対処するか頭を悩ませなくていいということに価値を見いだせるはずです。なによりも、製造の都合で残さざるを得なかった「組み立てには不要なパーツ裏面の出っ張り」をどのように切断するか、という課題にメーカーがちゃんと回答を用意してくれたことが素晴らしいなと私は思います。みなさんも、ぜひ。