刃の先に角度がついて曲がっているだけ。それだけで、これまで刃が入りにくかった箇所や、ランナー(プラモのパーツが繋がっている枠のこと)の狭いところに配置された切りにくいパーツをカットできます。今回ご紹介する「ウェーブ HGファインニッパー先曲がりタイプ」は、こうした難所を切れ味の良い、薄い片刃ニッパーで攻略できる優れものです。
薄い刃で、パーツへのアプローチがしやすく、さらに片刃ニッパーの特徴である切断面の美しさも兼ね備える1本(片刃ニッパーって何? って人は下のリンク記事を読んでね)。
刃に角度がついていることで、突き出している不要なピン、パーツのディテールを削除する時など普通のニッパーの刃が入りにくいところでも、パチンと綺麗に切り出せます。
この写真のように、金型からパーツを押し出す時の押し出しピンの跡や、金型の隙間にプラスチックが流れてしまってできた不要な塊が発生したりします。そしてそういうものは結構厄介な場所に発生しすることも……。このパーツの中央に残ったピンも、通常のニッパーだと刃が入らなくて、切り出すのが大変です。
しかし! この「ウェーブ HGHGファインニッパー先曲がりタイプ」があれば、問題なし!! 先曲がりタイプの刃が、ピンの根元までしっかりキャッチ! 一撃で削除!!
車のボディの内側によく生えているピン、オープントップの軍用車両の内側などにみられる押し出しピン跡、飛行機の不要な出っ張りディテールの削除など活躍シーンはとっても多いです。
このニッパーはガンプラにも大活躍! 塗装などを考えてパーツを外しやすくするために接続ピンを短くカットするときも、奥まったピンもしっかりと狙えます。
さまざまな模型を作っていると、まあまあな頻度で「普通のニッパーで切りにくいな〜〜」という局面にで遭遇します。そんな時、切れ味も良くてしっかりと難所にアプローチできる特殊形状のニッパーはすごく便利です。通常のニッパーのお供にぜひ揃えてください。それでは!
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)