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最高のデカールで「スペシャルマーキング」に挑める喜び!!/プラッツ 1/72 航空自衛隊 F-15Jイーグル 2003戦競 第303飛行隊 白龍

 F-15は胴体の上に翼が付く高翼式の機体(F-4など下なら低翼、真ん中に生えるF-16なら中翼)。ふたつのエンジンを搭載する幅広の胴体と、そのパワーを支える力強い翼を合わせて、大きな背中となっています。まるでテニスコートみたいに広い、ということからFlying Tennis Cortというあだ名がつけられたほどで、実際にテニスをするネタ写真まで撮られたことがあります……(F-15 tennis cortで検索だ。)。余談ですがこの高翼で脚も長いスタイルのおかげで、地上で見るとF-15はなかなかプラモデルで見る印象と異なるんですよ……。

 そのため、日本ではF-15に対して、「お前の背中広いから、でかいイラストを描いちゃうぞ」という扱いをよくしています。航空祭や様々なイベントがあるごとに、おのが航空隊をアピールするようにスペシャルなペイントが施されてきました。そのなかでも著名なのが今回紹介する「白龍」になります。

 キットには箱サイズに近い大判のデカールシートが付属してきます。ちょーでかい。デカールはイタリアの「カルトグラフ社製」。このカルトグラフデカールは品質が最高で、色よし柔軟性よし精度よしと、モデラーが一度使ったら忘れない素晴らしい性能を誇っています。最高品質のデカールで、特徴的なマーキングに挑めるのですよ!!

 貼るのが大変になりすぎないように、イラストと注意書きがだいぶまとまっています。この白龍においては1枚で翼から胴体まで、龍の上半身を再現しています。

 ちょっとだけキットのお話。このキット自体の組み立てはシンプルで、コクピットとエンジン関係を塗って組む、という流れです。インテークからエンジンノズルが一体になっていてこれが胴体の桁となり全体の組み立ての支えとなります。

 飛行機の形になるとこんな感じ。みっしりしたキットで、翼の取り付けも工夫されているので、上からのアングルで見た時に合わせ目が案外目立たないのもいいですね。このキットはインテークが下げ状態でも組めるので今回は使いましたが、インテークは上がった状態のほうが組みやすいので、初めて組む人は上げ状態をオススメします。

 デカールが各マーキングまとまった状態で印刷されているので、それぞれサイズが大きいのも特徴です。ですので、合わせる場所がここ、というところがピシッと決まります。機首右なら編隊灯のところですね。だから位置合わせも案外悩まないので、サクサクと進んでいきます。

 龍を乗せるときはさすがに緊張しました……。まあこういうのは勢いが大事。デカールノリで補助しつつ、いい場所を見つけて胴体を合わせていきましょう。

 デカールの密着といえばマークセッター。さすがカルトグラフ社製デカール、軟化剤でしっかり伸びて対応します。良いデカールは、ケミカルなマテリアルとも仲良くなってくれるので最高です。

 ということで白龍が背に描かれたF-15Jが完成しました。絵柄もバッチリで、頑張った甲斐があるってものです!!

 プラッツのF-15シリーズは、もちろん通常のマーキングもあるのですが、こうしたスペシャルマーキングがかなり豊富。鮮やかなデジタル迷彩が素晴らしい「第305飛行隊創隊40周年記念塗装」も大人気ですね。こちらも白く塗装した機体にデカールを貼っていくという白龍同様の作業で完成します。

 そしてプラッツのF-15のプラモは、このようなスペシャルマーキングをカルトグラフの高品質デカールで楽しめます。ぜひプラッツのF-15で、何かカッコいいマーキングを見つけたら、チャレンジして欲しいです!!

けんたろうのプロフィール

けんたろう

各模型誌で笑顔を振りまくフォトジェニックライター。どんな模型もするする食べちゃうやんちゃなお兄さんで、工具&マテリアルにも詳しい。コメダ珈琲が大好き。

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