

飛行機プラモって、基本的には地上にいる姿(写真左側)で作られることを前提としています。それでいて、飛行機は専有面積に対して背が低い。つまり平べったいのです。ですから、これをたくさん並べていくと「床はびっしりなのに頭上はスカスカ」という悩みが生じるのですね。
そこで、スタンドを付けて飛んでるような姿のプラモ(写真右側)と組み合わせると、空間を立体的に使えてなんだかいい感じです。かっこいいし。
ただ、スタンドを取り付けるのってそこそこ大変。機体に穴を開けたり、必要に応じて軸を通したりビス止めしたり、という工夫の見せ所だったりするわけです。個人的には、もうちょっと気軽に付けたり外したりできたらいいな~というところなのですが……。

ということで、着脱といえば磁石かな!?と安直な思いつきで買ってきました。用意するのは、100円ショップでも入手できるボタン電池状の磁石と、マグネット付きのポップ立て。
実験台になってもらう飛行機は、タミヤの1:72 デ ハビランド・モスキートFB.VIにしました。入手しやすく組み立て簡単でありながら、魅力的なプロペラ双発機をコレクションに加えられる逸品です。

パーツはシンメトリーに整理され、上質な気品が漂います。その印象通り、組み始めればパーツ同士が滑らかにフィットしていく心地よい好キットです。
タミヤは1:32、1:48、1:72の3スケールでモスキートのキットをラインナップする筋金入りのモスキート好き。この1:72では機首のカタチが異なる3タイプが発売されていて、その部分にはパチンと嵌まる驚きの取り付け方法が採られているので、これから組む方は楽しみにしていてくださいね。

早速ですが、ここが本日の最重要工程。主翼の内側に磁石をテープで貼り付けておきます。あたりまえですが、ポップ立てのマグネットと「くっつく」向きにセットするよう注意してくださいね。磁石は小さなボタン電池くらいのサイズとはいえ、今回は磁石の厚みが主翼の貼り合わせギリギリだったので、キット選びも実は重要かもしれません。

あとはいつも通りに組み立てればオーケーです。このモスキートは主脚の組み立てがとってもエキサイティング。「どう組み合わさるんだろ?」と首をかしげてしまう小さなパーツたちが、説明書を見ながら現物を近付けていくと、スッ……と組みあがるのです! ぜひ、その手で体感いただきたく。

できました! 組みあがった機体をポップ立ての磁石にそっと近付けると、強い磁力でバチンと主翼が接続されました。ポップ立ての強度は多少心配ですが、その範囲内で角度調整も可能です。磁石なのでもちろん取り外し自由。飛行機の脚は出しっぱなしにしていますから、そのままいつもの地上姿勢で飾ることもできます。

他の飛行機と組み合わせるのも楽しい! 安定度やカッコよさは専用スタンドに及ぶべくもありませんが、組立時に磁石を「とりあえず」仕込んでさえおけば、後々いつでも持ち上げたり取り外したりできるのが魅力です。
そんなわけで、完成品を飾る場所が埋まりそうになったら上空に退避させる選択肢を、磁石の力でサクッと得ることができたのでした。安易なアイデアながら、結果は思いのほかいい感触……。この磁石パワー、他にもプラモに活かせる部分はあるかな? なんてしばらくはキョロキョロすることになりそうです。