2023年は人類の空の歴史において120周年となる年。そのタイミングで、世界の空を舞った名機120機を、模型で紹介しようとまとめられた本が、ホビージャパンより2023年4月20日に発売となります。「名機100選 航空模型百科全書」というタイトルなのに、20作多めに載っているというすんごいボリューミーな本です。
本を開いてびっくりしたのが、120作をたった一人の方が作られていたのです。そのエネルギーにやられました。国内メーカーのプラモ、海外メーカーのプラモ、キットがないものは自作や改造で作り出したりと、様々な飛行機模型の完成形態を眺められます。柏木さんが作られたかっこいい飛行機模型と共に、実機解説、模型をクローズアップした写真による名機の特徴が綴られます。作り上げた模型の製作方法はそこそこに、「模型」を見ながら実機を知ろうという切り口の本となっています。
僕たちが大好きなプラモを実機解説の素材として使っている本なので、実機写真やイラストがメインで構成されている本よりも、パラパラめくっていて親近感が湧きます。キットの完成した姿も楽しめるので、このキット買ってみようかなというバイヤーズガイドにもなります。ボリュームが240ページもあるので、一気に読むだけでなく、寝る前とかに「今日はこの飛行機のことを知りたいな」と思ったものをピックアップして、少しずつ読み進めても良いでしょう。そんな読み方を続ければ、世界の空を舞った主な航空機が模型と共に頭に入るので、模型店や量販店の棚がこれまでよりも一気にクリアになると思います。