

「これまでずーっと売られ続けていたVF-11にブースターが追加されただけでしょ〜」と思っててごめんなさい。このキット、すごく楽しいです。「ブースターを装備したVF-11がどう作られるとおもろいか」「どう飾られるとカッコいいか」ということにちゃんと向き合っておられる。そしてその向き合い方が飛行機模型のあり方にもしかしたらひとつの希望をもたらしてくれるかもしれない……と言っても大げさではないのです。
まずむっちゃ感動したのが「脚収納庫の扉パーツが新規に設計されている」ということです。ベースキットのVF-11は着陸脚を展開した状態……つまり脚扉が開いた状態でパーツ化されているわけですが、機体の上下にブースターがくっついている状態では着陸脚が機能しないのでそもそも展開状態で組まない、という前提があります。

で、本キットには「閉じた状態の脚扉(白)」が付属するわけですが、これが脚収納庫の開口部と同じ形をしたペラペラの板じゃなくて、裏から柱が生えているんです。脚収納庫の深さと形状にビシッと合う柱を設定することにより、ちゃんと機体下面とツライチになるように考えてある。当たり前のようですが、これができている飛行機模型って本当に少ないんスよ……(皆無とは言いませんけど)。脚扉がただの板だと脚収納庫の奥にズボッと入っちゃって二度と引っ張り出せないとか、自分で柱を取り付けて削って調整して……みたいなの、これまで何度もやったもんなぁ。

じゃあどうやって飾るんですか……という話になるわけですが、ちゃんとハセガワ製のマクロス専用スタンド(これ自体が2個セットで製品として売られているんだぜ)が付属します。着陸姿勢にならないメカは、空中姿勢で展示するしかありませんからこれも当然っちゃあ当然なんですけども、ハセガワのマクロスシリーズの長い歴史があればこその「用意の良さ」を感じます。いいなぁ。

パーツを全部くっつけると馬子にも衣装と申しますか、正直地味だったVF-11にもぐぐっと迫力というものが出てまいります。ブースター先端のクリアーブルーのセンサーパーツもいい感じだし、YF-21といっしょに飾るならこの形態でぜひどうぞ、っちゅう感じでございますね。
飛行機模型を飛行姿勢でも作れるようにするなら、この「ピチッと閉まる脚扉」と「汎用のスタンド」というのは必須なんじゃないかと私は思うし、着陸脚を作らなくて済むのは時間のない現代人にピッタリ。古いキットもほんの僅かなパーツ追加でプレイバリューが大爆発ということで、飛んでる姿を楽しむアップデートをいろんあメーカーに期待したいなと思うわけでした。そんじゃまた。