
「入門者にこそ本物を。そのジャンルのマニアの愛好に耐えうる強度を持ちえる本物を」という論を信奉しているのですが、恐竜というジャンルに疎い私が「本物の化石発掘」を体験してからの恐竜博物館は別格でした。
永平寺へ納骨というトライバルな用事ついでに立ち寄った福井県立恐竜博物館。初入館する前に併設されている『恐竜化石発掘体験』に参加して、家族でとにかく夢中になりました。なにせ研究対象となる白亜紀前期の石を手にしての「本物の発掘作業」ということで興味と解像度がグーンと上昇。恐竜の化石と向き合うことは地球と向き合うことになると言葉だけではなく身体で感じたからこそ、世界三大恐竜博物館の凄みが見えてきたのです。

お土産で持って帰れる白亜紀の石です。黒く光る部位が白亜紀の植物の化石です。植物の断片は容易に採取できるのですがレア度が高い貝、そして激レアな恐竜の化石も発掘できるかも!?……というロマンあふれる体験でした。合わせて「ハンマーで石を割るのと化石を見出すのはマジ大変」という現場のリアルも経験。博物館での化石を見る姿勢が一変しました。


世界三大恐竜博物館と称される福井県立 恐竜博物館。館内を巡ると「絵力強っ!」と門外漢の自分でもその肩書に納得の博物館でした。永平寺と同じく海外の観光客も多くみられて、距離的に近い両観光地を繋ぐことは日本の歴史を違う角度から体験できるバリュー高い流れなんでしょう。様々な大迫力展示が詰め込まれているなか、フクイラプトルの全身骨格と化石にグッときたのは化石発掘体験で得たメガネで見えるものが多くなかったからかと。

お土産で博物館展示にまつわるプラモデルを買えることは嬉しさでしかありません。ミュージアムショップではタミヤとバンダイスピリッツの恐竜プラモが充実のラインナップ。タミヤのブラキオサウルスのデケぇ箱がイチバン高いところに置いてあり「わかっているなー」と眺めていました。息子が選んだのがタミヤのベロキラプトル6体セットで、妻がバンダイスピリッツのアンキロサウルス。息子も多くの展示のなかでもフクイラプトルの印象が強かったみたいです。

体験を反芻する事ってなかなか難しいけれども、プラモデルではそれがけっこう叶うと思う。組立を含めるとけっこうな時間、対象と向き合うことになるので。様々なジャンルや趣向のプラモデルが商品化されている現在、様々な体験を反芻できるのは喜びでしかありません。
ちなみに。バンダイスピリッツのプラノサウルスシリーズはニッパーがなくてもパーツを取り出せるスナップフィットキットです。「プラモやるぞ!」とニッパーをつい手にしてしまうのは、我々親子にとっての「本物のプラモデル」が固定観念化されているから? どうあれ、ニッパーでパーツを切り出すのは気持ち良いからなー。